ドキュメンタリー映画
幻を見るひと 京都の吉増剛造

 「京都に、龍を探しに行きませんか?」。
2018年/107分/ハイビジョン作品

オニロス・フィルム・アワード(イタリア) オニロス金賞・伝記映画部門最優秀賞
ピナックル・フィルム・アワード(アメリカ)  ドキュメンタリー長編部門プラチナ賞
マインドフィールド映画祭アルバカーキ(アメリカ) 最優秀監督賞・ドキュメンタリー長編部門プラチナ賞
五大陸国際映画祭(ベネズエラ) ドキュメンタリー長編部門最優秀賞
ロイヤルウルフ・フィルム・アワード(アメリカ) 最優秀監督賞・ドキュメンタリー長編部門最優秀賞
カッディング・エッジ国際映画祭(アメリカ) ドキュメンタリー長編部門最優秀賞
シエラ国際映画祭(ボリビア) ドキュメンタリー長編部門最優秀賞 

公式サイト

<出演>

吉増剛造


朗読 : 大鷹明良、小林あや
英語朗読 : マーク・カーポンティエ
<スタッフ>
監督・編集・プロデューサー : 井上春生

エグゼクティブプロデューサー : 城戸朱理

翻訳監修・「惑星に水の木が立つ」翻訳 : 遠藤朋之
翻訳 : 甲斐菜穂美

翻訳リライター : クレイグ・デール
短歌翻訳 : マイケル・フェスラー

タイトルデザイン : 井原靖章

撮影 : 安田浩一
情景撮影 : 大木スミオ(J.S.C.)
スチル、AP : 小野田桂子
照明 : 渡辺大介
デジタルイメージングテクニシャン :
  岩崎伸哉、森田順
録音 : 中村太郎、奈良田信一
整音 : 白井康之、石黒裕二
制作 : 山本礼二、保中良介、赤塚敏史
プロダクションマネージャー : 白崎裕美子

出演協力 : 大友良英
協力 : 鈴木余位

撮影協力 :
  醍醐寺、妙心寺、大徳寺、瑞峯院、
  貴船神社、叡山電鉄、
  京都北山丸太生産協同組合

特別協力 : 真澄寺別院 流響院
企画協力 : 真如苑

制作・配給 : HUGMACHINE
製作 : 「幻を見るひと」製作委員会
<ストーリー>
 東日本大震災の津波に衝撃を受け、言葉を失った吉増剛造を、詩人の城戸朱理が京都への旅の企画に誘った。1200年の歴史を持つ古都・京都は、琵琶湖の8割という豊富な地下水をたたえた、ヴェネツィアに比すべき水の都でもある。東洋の水の神である龍は、京都の豊かな水脈のメタファーだった。

 四季を通じての舞台となったのは、岡崎の真澄寺別院 流響院。東山を借景に「近代日本庭園の祖」七代目小川治兵衛・保太郎親子が手がけた池泉回遊式庭園は、夢幻の別世界である。戦前は三菱財閥を率いた岩崎小弥太の京都別邸であり、川端康成が滞在して『古都』を執筆したところとされる。

 春には豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる醍醐寺、夏には京都の水神である貴船神社、秋には『古都』の舞台となった北山杉の産地・中川地区、そして冬には大徳寺瑞峯院、妙心寺−−。←二倍ダーシ

 詩人・吉増剛造は四季の京都を旅し、その水脈に触れた時、失った言葉をゆるやかに取り戻していく。この旅から、「惑星に水の木が立つ」という新たな詩篇が生まれた。

 妙心寺・法堂の狩野探幽「雲龍図」の下で、詩人が完成した詩篇を朗読する場面は、この映画のクライマックスと言えるだろう。

 19の国際映画祭に招待され、最優秀作品賞・監督賞など10の賞を受賞。「実験映画の父」ジョナス・メカスも感嘆させた圧倒的な「映像詩」が、今、ここに誕生した。





<プロフィール>
詩人 吉増剛造 Poet / Gozo Yoshimasu
 1939年生まれ。文化功労者、日本藝術院会員。主要な文学賞を多数受賞。書くことに加え、朗読し、撮り(映像・写真)、旅することで詩を思考する。年を重ねると共に表現が先鋭化している日本の代表的詩人である。英訳作品は「ALICE IRIS RED HORSE」(NEW DIRECTIONS)など。

監督 井上春生 Director / Haruo Inoue
 1963年生まれ。全国公開の劇場用劇映画13本を重ね、CMやテレビを含め映像作品は500本以上を数える。資生堂など、CMでも多数の賞を受賞。近年、アフガニスタンの映画監督らと合作映画を撮るなど枠を超えた映像活動をしている。
<コメント>
「映像のフォルム自体が、詩になっているとでも言おうか。
剛造の思考が詩になるプロセスが見えてくる。
とてもよくできたドキュメンタリーだ。
詩と詩人についての、最高の映画だと思う」
ジョナス・メカス
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