眠る村
本件、
未だ解決を見ず
(c)東海テレビ放送
2018年/日本/96分/ドキュメンタリー/DCP
東海テレビドキュメンタリー劇場 第11弾
第66回 菊池寛賞
2017年 日本民間放送連盟賞〈特別表彰部門/放送と公共性〉最優秀賞
公式サイト
<スタッフ>
ナレーション : 仲代達矢
プロデューサー : 阿武野勝彦
監督 : 齊藤潤一 鎌田麗香
音楽 : 本多俊之
音楽プロデューサー : 岡田こずえ
撮影 : 坂井洋紀
音声 : 福田健太郎
オーサリング : 山口幹生
音響効果 : 柴田勇也
TK : 須田麻記子
編集 : 奥田繁
題字 : 山本史鳳
監修 : 門脇康郎
製作・配給 : 東海テレビ放送
配給協力 : 東風
<ストーリー>
この事件は、おかしい————
三重と奈良にまたがる葛尾。昭和36年、村の懇親会で女性5人が死亡した。
ぶどう酒に混入した毒物による中毒死。
事件から6日後、逮捕された奥西勝が犯行を認める。当時35歳。
「妻と愛人との三角関係を清算するためだった」と自白した。すると不思議なことに、村人たちは奥西の犯行を裏付けるかのようにパタリパタリと証言を変えていった。
だが迎えた初公判、奥西は一転無罪を主張。自白は「強要されたものだ」と訴えた。
一審は無罪。しかし二審では死刑判決、最高裁は上告を棄却。昭和47年、奥西は確定死刑囚となった。
村人たちは事件が起きた公民館を取り壊し、奥西家の墓を掘り返して畑のなかへ追いやった。
奥西は独房から再審を求め続けたが、平成27年10月、帰らぬ人となった。享年89歳。八王子医療刑務所で独り、無念の獄死だった。
『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』の東海テレビが、
“昭和のミステリー”を揺り起こす。
名張毒ぶどう酒事件——戦後唯一、司法が無罪からの逆転死刑判決を下したこの事件。57年が経った今もなお、多くの謎がある。決定的な物証の不在、自白の信憑性、二転三転した関係者たちの供述。そして、なぜ司法は頑なに再審を拒むのか。その謎に挑むのは、『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』の東海テレビ放送。ナレーションはかつて奥西勝を演じた仲代達矢。平成最後の冬に放つ、渾身のミステリー。第66回菊池寛賞を受賞した“東海テレビドキュメンタリー劇場”第11弾。
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