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<スタッフ>
監督 : 角田龍一 |
プロデューサー : 角田龍一・山賀博之
音楽 : 郷古廉
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<ストーリー>
主人公のソンウは、中国・延辺朝鮮族自治州・延吉市で生まれ、10歳のときに日本へ移住する。20歳を迎えたとき過去を振り返るため、画家だった父を探すことを決意する。中国の親戚に父の行方を尋ねるが、誰も消息を知らないうえ、父の話題に触れたがらない。
叔父の助けにより再会を果たした父は、韓国で不法滞在者として日雇い労働をしながら借金取りに追われる日々だった。それでも息子への虚栄心と自己満足的な愛情を「お金」によって表現しようとするが、息子は辟易としてしまう…。
韓国・北朝鮮の他に、もう一つ中国に存在する「朝鮮民族」。彼らの多くが韓国に憧れ、韓国へ出稼ぎに行く。今まで注目されて来なかった中国朝鮮族を、「父と子」という個人的な物語で取り上げた、世界初のドキュメンタリー作品。クラウドファンディングによって完成。カナザワ映画祭2019「期待の新人監督」グランプリ受賞作品。
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<プロフィール>
【監督/プロデューサー 角田龍一】
1993年、中国吉林省延辺朝鮮民族自治州・延吉市生まれ。新潟県立大学卒業。ベルリン国際映画祭正式招待作品『Blue Wind Blows』で助監督を務める。
在学中から、新潟・市民映画館シネ・ウインドが刊行する映画雑誌で映画紹介文を書く傍ら、長期休暇を利用しては本作品の撮影・制作を行った。途中、資金難に陥るがクラウドファンディングに挑戦し成功。2018年3月から京都・大徳寺で書生として半年間居候しながら本作品を編集し完成させた。現在はお寺を出て、京都の山の方で一人暮らし。カナザワ映画祭2019「期待の新人監督」にて本作品がグランプリを受賞(賞金200万円は辞退)。
【プロデューサー 山賀博之】
映画監督・脚本家・演出家。大ヒットアニメ『エヴァンゲリオン』で知られる、アニメ会社GAINAXの創始者。2017年から京都・大徳寺真珠庵「襖絵新調プロジェクト」に参加し、半年間住み込みで襖絵「かろうじて生きている」を描き上げた。
代表作は『王立宇宙軍 オネアミスの翼』。その続編にあたる『蒼きウル』を構想中。また、テレビアニメ『ピアノの森』(第2シリーズ)の監督も務めている。 角田龍一のバイト先に偶然訪れたことがきっかけで知り合いになる。
【音楽 郷古廉(ヴァイオリニスト)】
1993年生まれ。宮城県多賀城市出身。令和元年度(第74回)文化庁芸術祭賞(音楽部門)大賞を受賞。2013年8月ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクール優勝ならびに聴衆賞・現代曲賞を受賞。2017年より3年かけてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏するシリーズにも取り組んでいる。現在、国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストのひとりである。使用楽器は1682年製アントニオ・ストラディヴァリ(Banat)。角田龍一とは中学校時代の同級生。
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