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<声の出演>
ウィリアム・コリン クリステル・コルニル ジャン=リュック・クシャール、
アルチュール・デュボワ デヴィッド・マカルス |
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<スタッフ>
監督・脚本 : ユン
ローラン・ボアロー
音楽 : ジークフリード・カント
主題歌 : リトルコメット「Roots」
原作 : 「Couleur de peau : Miel」(「肌の色:はちみつ色」)
ユン著(クアドランツ/ソレイユ刊)
美術監督 : ジャン=ジャック・ロニ
ストーリーボード
: エリック・ブリッシュ、アレクシ・マドリッド
キャラクターデザイン : エリック・ブリッシュ
編集 : エンワン・リケール
音響 : カンタン・コレット、マチュー・ミショー
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製作
:モザイク・フィルム(フランス)
アルテミス・プロダクシオン(ベルギー)
フランス3シネマ(フランス)、 パンダメディア(韓国)
ナダスディ・フィルム (スイス)
宣伝美術 : 小口翔平(tobufune)
日本版編集 : 山本達也
配給 : トリウッド、オフィスH
後援 :
フランス大使館
ベルギー大使館
駐日欧州連合代表部
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<ストーリー>
異文化と出会う 他人と生きる 家族になる
1960年代から70年代、朝鮮戦争後の韓国では20万人を超える子どもが養子として祖国を後にした。その中の一人、ユンは、ベルギーのある一家 に「家族」として迎えられた。
髪の毛、肌の色が異なる両親、そして4人の兄妹 、カテリーン、セドリック、コラリー、ゲール。生まれて初めてお腹一杯ごはんを食べ、おもちゃを持ち、路上生活や孤児院を忘れることが出来たユン。フランス語を覚え、韓国語を忘れ、絵を描くことで実母の幻影と会話しつつ、外見の違いを気にしない新しい家族と暮らす日々。そして、画才に目覚めていく。彼の第二の人生が始まった。
そんな時、「家族」にもう一人、韓国からの養女・ヴァレリーがやってくる。彼女を見たとき、彼は自分が何者なのか、を意識し始めた―。 |
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<イントロダクション>
朝鮮戦争後、韓国では20万人を超える子どもが養子として祖国を後にした。
その中の一人、ユンは、ベルギーのある一家に「家族」として迎えられた―
40年後、ユンは初めて韓国に帰郷する―
血の繋がりどころか、見た目も文化も全く違う者同士が親子関係を作る「国際養子」。そこに存在する、「家族」の一員になれるのか、という不安。更に、大人になるにつれて、より強く意識する、自分のルーツ。自分は何者なのか、どこから来たのか、という根源的な問いかけ。悩み、ぶつかりあいながら「新しい家族」を作ってきたユンとその家族の姿は、私たちの「家族」との距離、他人との関わり合いにある私たちの身近な悩みにそっと勇気を与えてくれるでしょう。
この作品の驚くべき点は、現代のソウル、当時の8ミリフィルムといった実写と、手描きやCGといったアニメーションの両方で描かれていることです。この多様な映像世界は、アジアで生まれ、実母と別れ、育ての親とヨーロッパで育ち、フランス語を覚え…というユン自身の目まぐるしい人生を、視覚的に追体験せるだけでなく、リアルとセンチメンタルが入り混じった独特の世界を作り上げました。
本作は、世界最大規模のアニメーション映画祭である「第36回アヌシー国際アニメーションフェスティバル」で観客の大絶賛を受け、観客賞とユニセフ賞をW受賞しました。フランス、ベルギーでもロングランヒットを記録した心温まる新しいドキュメンタリー映画がついに日本に上陸します。
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<用語解説>
―韓国からの国際養子とは?―
朝鮮戦争(1950-1953)後の韓国では、多くの戦災孤児や貧困により、20万人を超える子どもが養子として祖国を後にしました。国際養子として韓国を離れた子どもたちも現在多くが30~50代となり、アイデンティティの喪失などによって生きづらさを抱える人もいれば、政治家、スキー選手など、複雑な出自にも負けない人も各所で話題になっています。本作の監督でありマンガ作家のユンも国際養子として5歳にして韓国を離れ、ベルギーで育ちました。本作は彼のその数奇な運命を、彼自身が執筆したマンガ『肌の色:はちみつ色』を元に、フランスのドキュメンタリー映画監督ローラン・ボワローと共同監督した、知られざる韓国国際養子の歴史を見つめる作品です。
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