東海テレビ人間シリーズ特別上映 |
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『黒いダイヤ』
2005年作品
日本民間放送連盟賞優秀賞
企画 : 内田 優
ナレーター : 石倉 三郎
プロデューサー : 阿武野勝彦
取材・構成 : 同 上
撮影 : 村田 敦崇
編集 : 西野 博
音声 : 桜井 祐介
効果 : 森 哲弘
「あの日のことは、死ぬまで忘れない」と海の男が、涙した。
2005年2月、中部国際空港が開港した。その空港開港式典に来賓として招待されながら欠席し、海の仕事をしていた漁師がいる。愛知県美浜町の野間漁業協同組合の大崎正明組合長(当時57歳)だ。5年前は、大変だった。大崎組合長は、「漁場を壊される」と空港建設に反旗を翻し、愛知県漁連から離れて、単独交渉の道を進んだ。一漁協が大プロジェクトにストップをかけるのではないかと注目を浴びた。最終段階で、カメラの前で嗚咽し、涙ながらに空港の建設を受け容れた。苦渋の選択などという言葉で括るには余りにも辛い、苦悩を隠せない海の男の姿だった。
スタッフは、1998年、2000年の二回、野間の漁師と空港についてドキュメンタリーを作った。そして、本作は、7年越しの第三弾である。
海の仕事に励む野間の漁師たちが、何を守ろうとし、闘い続けたのか。華やかな開港の年の漁師たちの日常。墓場まで持って行くと決めていた組合長の日記を元に、明かされる空港交渉の真実。
老夫婦の黒いダイヤ…。組合長の黒いダイヤ…。友人からの黒いダイヤ…。
国策に翻弄される漁師たちという図式だけでなくツマラナイ。人は、健気で、たくましい。そして、誇りを持って自然に働きかける人々の姿は、すがすがしい。
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『約束 ~日本一のダムが奪うもの~』
2007年/48分
ナレーション : 小西美帆
プロデューサー・ディレクター : 阿武野勝彦
取材 : 鈴木祐司
撮影 : 塩屋久夫
〈地方の時代映像祭グランプリ、日本民間放送連盟賞 報道部門 優秀賞〉
人生最大の悲劇は、金に換えられないものを力づくで奪われたり、騙し取られたりすることではないか。岐阜と福井の県境。「徳山ダム」のため徳山村は 水没し廃村となった。行政は水没する道の代わりに新しい道路網の建設を約束したが、平成の市町村合併のドサクサにまぎれて反故にした。故郷を奪われ、道ま
で奪われた村民の怒り。取材開始は32年前。 |
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