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<出演>
宮嶋麻衣 中嶋悠耶 中山心 大八木凱斗 坂本真衣 有山じゅんじ 雪代敬子
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<スタッフ>
監督・脚本・編集 : 吉浦敦博
エグゼクティブ・プロデューサー : 百々俊二
プロデューサー : としおかたかお
制作 : ビジュアルアーツ専門学校・大阪 名古屋 ビジュアルアーツ専門学校
配給 : (有)ムービーワークショップ |
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<ストーリー>
ストリートミュージシャンのとめ子(宮嶋)は、心に傷を持つホームレスの少年スネオ(中嶋)と出会う。お互いの中に同じ痛みを感じあった2人はやがて恋に落ちる。つかの間の幸せ。しかし、謎の心理カウンセラーに導かれ、2人の抱える「闇」が暴走し始めた時、思わぬ事件に巻き込まれる。現実と虚構、喜劇と悲劇を行き来するとめ子が、最後に辿りついた「真実」とは―― |
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<イントロダクション>
河瀬直美、島田角栄、山田雅史、小谷忠典ら多くの監督を輩出したビジュアルアーツ専門学校・大阪から、また新たな才能が登場。関西のTVドラマ・CM・番組タイトルなどを手掛け、本作が劇場用長編の初監督作品となる吉浦敦博(よしうら・としひろ)が贈る、どんづまりの世界からの“リヴァイヴ青春ムービー”ついに公開!
主人公・とめ子を演じるのは、NHKドラマ『ちりとてちん』『カーネーション』の宮嶋麻衣、その恋人スネオを、新人・中嶋悠耶が演じる。また物語の重要なカギを握る祖母を、日本映画の数々の名作に出演してきた雪代敬子が、とめ子の父親を、関西ブルースシンガーの重鎮・有山じゅんじが演じるのも見逃せない。「若い人の人生を変える力をもったヒロインを描きたい」という監督の思いが、バラエティに富んだキャストとスタッフを呼び寄せ、いま1本の映画となって結実した。 |
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<コメント>
PTSDとおもわれることを軸にして、いくつかの事柄が並走、逆走、交差しながら、映画は進んでいく。主人公とめ子の胸中。男友達スネオの事情。
過去と現在のはちあわせ。妄想。この世の終わり。おばあさんが想像する猿の踊り。戦争空襲。放射性物質。占い。臨床心理士。親の事情など。
これらの事柄が、世相の点景というより、吉浦監督のまなざしで捉えられ、てきぱきとポップに描写される。
人々の苦悩は都合よく解決されない。映画はひとまず終わるが、とめ子の物語に終りはないのだろう。不可避な映画時間の提示を体験した。
高嶺 剛 / 映画監督『パラダイスビュー』『ウンタマギルー』
輪郭も色もうっすらとした風景が視界を覆う世界。
生きている、ただそれだけのことに実感を持ち得たいふたりがいる。
逃れられない過去が闖入するふたりの旅は、時計では計ることのできない終わりなきリズムにまで達する。
小谷忠典 / 映画監督『LINE』『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』
この時代のあやうさを引き受けながら 生きている者が つくることを許される映画
河瀬直美/映画作家『殯の森』『朱花の月』 |
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<プロフィール>
今、私たちは「明日なき世界」に生きています。とめ子の祖母は、「人生は危険な冒険で、うちは死ぬまでスリルとサスペンスを求めて生き抜くねん」と幼いとめ子に教えます。
「とめ子」という名前も「暴走」もいう感覚も、時代遅れかも知れません。だからこそ「戦争を生き抜いた祖母の魂」とつながり「全力で走って生き抜く力」を取り戻したい。そんな「祈り」や「願い」を込めて、この映画を制作しました。
監督 吉浦敦博
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