明日（あした）の希望　 悲しみよありがとう　高江常男物語

たび重なる事故で右目と両腕を失いつつも、事業を立ち上げ、 多くの障がい者に仕事と希望を与えた男の感動の実話 2013年 / 日本 / 82分・ビスタビジョン / カラー / ステレオ 文部科学省選定（少年向き） 厚生労働省社会保障審議会推薦 社団法人　日本ＰＴＡ全国協議会　推薦 社会福祉法人　全国社会福祉協議会　後援 全国社会就労センター協議会　後援 全国身体障害者施設協議会　後援 公式サイト <出演> 主演　：　水木一郎（高江常男役（声））　 ナレーション　：　市川悦子 声の出演 　：　平淑恵　　　　　星奈優里　　　　　磯村みどり　　　　　庄司宇芽香　　　　　松原大典 　　　三田ゆう子　　　　　川津泰彦　　　　　今野宏美　　　　　本間健太郎 <スタッフ> 製作総指揮　監督　：　山田火砂子 主題歌　：　水木一郎 音楽　：　石川鷹彦 プロデューサー　：　萩原浩司 協力プロデューサー　：　井上真紀子 アフレコ演出　：　長島行男 キャラクターデザイン　：　平山智 主題歌プロデュース　：　後藤やすこ 脚本　：　穂高浩 絵コンテ・演出　：　秦義人 録音　：　沼田和夫　アオイスタジオ 製作協力　：　社会福祉法人　北海道光生舎 協力　：　賀川豊彦記念　松沢資料館 製作　：　現代ぷろだくしょん ＜ストーリー＞ 北海道芦別の炭鉱住宅に生まれた常男は、１０歳の頃に右目に竹とんぼを刺して義眼となった。そして昭和１９年の冬、１９歳の常男は、極寒の知床・武佐岳の山麓で、電線を張る工事に従事し、３０００ボルトの電気が流れている電線を両手で掴み感電し、両腕切断の重傷を負った。 　両手が無くなった常男は、詩や小説等を書いて生きていくことを考え、口にペンをくわえて字を書く練習を始めた。なんとか作家として生きていこうと考えた常男は、睡眠時間を削り、眠くなると足に針を刺したり、冷水に顔をつけたりして１日４時間という睡眠時間で、口で字を書く練習をし、本を読み、詩を書いた。　 　地元の赤平で炭鉱の仲間と共に詩集などを出していた常男は、或る日、新聞記者として職を得ることができた。障害により仕事が出来なかったものが職を得る喜びと、人として仕事をすることの重要さを味わった瞬間であった。 　　当時は炭鉱全盛だったが、エネルギー革命で徐々に斜陽化していた時代である。町には、炭鉱事故で怪我をした障害者がたくさんいた。彼らに、なんとか就職を斡旋しようと思うが、どこも雇ってくれる所はなかった。「両手のない自分が仕事を見つけてようやくメシが食えるようになった。今度はこの障害者の人たちの仕事をなんとかして見つけたい。それが叶わないなら自分たちで仕事をやるしかない」と、創業を決意する。 -----------------------------------------------------------------------