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<出演>
ハ・ジウォン ペ・ドゥナ
ハン・イェリ チェ・ユニョン パク・チョルミン
キム・ウンス オ・ジョンセ イ・ジョンソク |
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<スタッフ>
監督 : ムン・ヒョンソン
脚本 : ユ・ヨンア、クォン・ソンヒ
撮影 : イ・ドゥマン
音楽 : キム・テソン
企画 : イ・スナム
製作 : イ・スナム、キム・ジフン、
イ・ハンスン、ヒョン・ジョンウン |
プロデュ―サー : キム・ジヘ
企画・制作 : The Tower Pictures
共同製作 : CJ Entertainmnet 、Wellmade
©2012 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHT RESERVED
配給 : 株式会社SUMOMO
配給協力 : スプリングハズカム
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<ストーリー>
かつて韓国で空前の卓球ブームを巻き起こしたスター選手、ヒョン・ジョン ファ(ハ・ジウォン)。
しかし中国の壁にぶつかり、惜しくも銀メダル止まりに終わっていた彼女に、千葉で行われる世界卓球選手権大会を控え、南北統一チームが結成されるという知らせが舞い込む。周りの猛反対にもかかわらず、彼女は初の南北統一チームに参加を決意。
南北の選手たちは、練習方法、ライフスタイル、価値観まであまりにも違い、事ある毎にぶつかり、チームを代表する実力者、ジョンファと北のリ・プニ(ぺ・ドゥナ)の神経戦も日増しに深刻になるのだが…
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<解説>
荻村伊知朗氏の遠大なビジョンが実現した、ある奇跡の物語
本作は1991年4月に日本の千葉県で開催された第41回世界卓球選手権大会に、史上初めて南北統一チームとして参加した選手たちの熱い友情と闘いの日々を描いた映画である。
国際卓球連盟の会長職にあった故・荻村伊智朗氏は当時、卓球を通じ世界中のあらゆる地域と国々で融和と相互理解を図る運動を展開して、計り知れない実績を作り上げた。
ノーベル平和賞に値する彼の功績は正に、スポーツが果たす役割の大きさを、今日改めて伝えている。そんな荻村氏の発案と尽力で実現した南北統一チームは、政治やイデオロギーの壁を越え南北融和の象徴的存在として当時、大きな注目を集めた。
新しいタイプの韓国映画
1999年以降『シュリ』や『JSA』に代表される様に南北問題を扱った韓国映画は数多く製作されてきたが、『ハナ~奇跡の46日間~』は実話をベースに語られる映画として、極めて貴重なドキュメンタリー的要素を多分に含んでいる点も見逃せない。本作は分断の悲劇を大上段に語る映画ではなく、あくまでも女性同士の友情を丹念に見せることによって、反射的に統一への希望や分断の歴史が如実に語られる巧みな構図を実現している。
この新しい表現は現在33歳のムン・ヒョンソン監督の若い感性と、真摯な姿勢から生まれた演出の成果であり、今後の韓国映画に新たな視点を投げかける挑戦でもある。
彼はスポーツ・エンターテインメントと人間ドラマを巧みに融合させた斬新な映画を作り上げ、韓国映画に新たな可能性を吹き込むことに成功している。
韓国映画を代表するハ・ジウォンとペ・ドゥナの競演
韓国国内で1,000万人の観客動員を果たした『TSUNAMI-ツナミ』でシンドロームを巻き起こし、最近ではTVドラマ『シークレット・ガーデン』で新たな一面を見せたハ・ジウォンは今や韓国映画界に於いて、最も多忙を極めている映画俳優の一人である。本作では主人公のヒョン・ジョンファ役を演じるにあたり、卓球選手に成り切るために4か月に渡ってかなりハードな訓練を積んで撮影に臨んだという。2012年『朝鮮美女三銃士』(原題)の撮影を終えたばかりでもある彼女は常に次回作が待たれる国民的女優である。
一方、北のリ・プニ役を演じたペ・ドゥナは日本で最も知名度の高い韓国人女優として『空気人形』や『リンダ リンダ リンダ』で日本映画に常に新鮮な驚きを与えてくれる特異な存在である。これまた1,000万人以上の観客を動員した『グエムル~漢江の怪物~』以来6年ぶりの韓国映画の主演になった今回の役では、北朝鮮訛りを話す難しい役柄を見事に演じ、観客のハートを鷲掴みにしている。また彼女は2013年3月公開のハリウッド大作『クラウド アトラス』でトム・ハンクス、ハル・ベリーらと共に映画の鍵を握る重要な役割を演じており、今後の活躍が期待されている国際女優である。
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