2006年/47分/琉球朝日放送制作
ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞
地方の時代賞審査員選奨
日本民間放送連盟賞九州沖縄地区テレビ報道番組部門優秀賞
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<スタッフ>
ディレクター : 三上智恵
プロデューサー : 具志堅勝也
撮影 : 笠間博之
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音楽 : 上地正昭
構成 : 松石泉
制作 : 琉球朝日放送 |
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<ストーリー>
「日米の安全協力体制に刺さったトゲ」ともいわれる普天間基地の返還問題。移設先として名護市辺野古の名前があがったのは1996年。以来激しい反対運動が展開され、17年たっても埋め立てに着手できていない。
しかし、長年に渡って抵抗を続けている辺野古の人々のことを知る日本人がどれほどいるだろうか? 彼らを追いかけたドキュメンタリーは、数えるほどしか作られていないが、その中に英語版を含めおよそ1万枚のコピーが出回り、今現在も大学や勉強会で繰り返し上映されている伝説のドキュメンタリーがある。それが本作『海にすわる~辺野古600日間の闘い~』だ。制作は『標的の村』の琉球朝日放送。
1995年の米兵少女暴行事件に端を発した沖縄県民の怒りが、普天間基地の県内たらいまわし問題にからめ捕られていく過程に疑問をぶつけながら、日々の辺野古報道にあたった地元ローカル局のカメラは、徹底して追い込まれながらも必死に抗う県民の側に立つ。まさに『標的の村』(2013)の原点だ。
辺野古の基地建設は「普天間基地は少なくても沖縄県外」と約束した鳩山総理の登場で白紙になるかと期待されたものの、すぐさま元の方針に戻り、2013年、辺野古移設が唯一の解決手段と日米が繰り返し合意するなかで、今最大の危機を迎えている。
沖縄を揺るがすオスプレイ配備と辺野古はどうつながるのか?
日米両政府は、なぜかたくなに辺野古にこだわるのか?
「高江のSLAPP裁判は辺野古の前哨戦」とはどういうことか?
そして今年、辺野古で何が起きるのか?
これらの疑問への答えが、この47分の中にある。
テレビ放送の枠を超え、本土には伝えられていない辺野古の真実満を持してスクリーンに映し出す。 |
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