『隣る人』
[2011年|日本|SD|85分|ドキュメンタリー]
公式サイト
監督 : 刀川和也
企画 : 稲塚由美子
撮影 : 刀川和也、小野さやか、大澤一生
編集 : 辻井潔
構成 : 大澤一生
プロデューサー : 野中章弘、大澤一生
製作・配給 : アジアプレス・インターナショナル
配給協力 : ノンデライコ
宣伝協力 : contrail
宣伝 : プレイタイム
文部科学省選定(青年・成人向き)
第9回文化庁映画賞・文化記録映画部門大賞
第37回日本カトリック映画賞受賞
<ストーリー>
親と暮らせない子どもたちと、隣り合う保育士たち
そして、子どもとふたたび暮らすことを願う親
ある児童養護施設の日常を追う8年間のドキュメンタリー
ささやかだけれど情感豊かなこの映画は、日常の暮らしの底で光を放つ「生命の真実」を、うるわしく、切なく写し出している。人が心の底から希求している本物の願い、祈り、夢。
そして人を真に悲しませるものの姿。さらに、人がどんなつらさにも耐えて、なお生きゆくことがなぜ可能なのか、胸迫るその答えもここにある。
<コメント>
いとおしい子どもたち。いとおしい人びと。観ながら涙し、観終えてこみ上げ、二度観てこれを書いている今も心が揺さぶられている。
―天童荒太(小説家)
「どんなムッちゃんも好き」。保育士のマリコさんの言葉です。
そう思ってくれる人が隣にいること。子どもには、それだけでいい。
けれど「それだけ」が非常に困難になっているのは、
今の日本、児童養護施設に限ったことではないように思います。
愛情とは、何か特別なことをしてやったり、まして期待したりすることではない。
なんでもない時間を共有し、ひたすら存在を受けとめること。子どもとは、こんな
にも愛情を必要としている生き物なんだと、せつなく、たじろぐほどでした。
―俵万智(歌人) |
『はちみつ色のユン』
[2012年|フランス・ベルギー・韓国・スイス|75分|HD|ドキュメンタリー×アニメーション]
公式サイト
監督・脚本 : ユン、ローラン・ボアロー
声の出演 : ウィリアム・コリン、クリステル・コルニル、
ジャン=リュック・クシャール
音楽 : ジークフリード・カント
主題歌 : リトルコメット「Roots」
原作 : ユン
「Couleue de peau : Miel(肌の色:はちみつ色)」
原題:Couleur de peau : Miel
製作 : モザイク・フィルム(フランス)、
アルテミス・プロダクシオン(ベルギー)、
フランス3シネマ(フランス)、
パンダメディア(韓国)
ナダスディ・フィルム (スイス)
配給 : トリウッド、オフィスH
後援 : フランス大使館、ベルギー大使館、
駐日欧州連合代表部
文部科学省特別選定(青年・成人・家庭向き)
文部科学省特別選定(少年向き)
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財
第36回アヌシー国際アニメーションフェスティバル
観客賞&ユニセフ賞W受賞
<ストーリー>
朝鮮戦争後、韓国では20万人を超える子どもが養子として祖国を後にした。
その中の一人、ユンは、ベルギーのある一家に「家族」として迎えられた。
40年後、ユンは初めて韓国に帰郷する―
<コメント>
アニメと実写の絶妙なバランスで、歴史の底できらめく人間の実存の核心を貫き、観る者を温かく揺さぶる。愛情がもたらす自覚と自尊が、いかに我々をつくっているか、新しい手法で伝えた才能とまごころに拍手を。この映画を観られて心から感謝しています。
―天童荒太(作家)
ぼくは何者なのか、どこから来たのか、だれの子なのか。白人家庭に迎えられた韓国生まれの孤児ユンは、たえず自分に問いかける。アニメと実写、過去と現在をクロスさせた手法が斬新だ。人生の意味を求め続ける少年の旅路が、あざやかに浮かび上がる。ユンを応援しながら観るうちに、やがて自分の方が励まされていることに気づく。この映画はぼくらに、はちみつ色に輝くような心の宝物をプレゼントしてくれる。
―野崎歓(フランス文学者)
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