『隣る人』
『はちみつ色のユン』
二本立て

”家族と私”を
異なる視点で、
ドキュメンタリーとアニメーションで、
日本とフランスで、描いた『隣る人』と『はちみつ色のユン』。
初の 二本立て 上映!
二本立て上映

公式サイト



血の繋がらない“家族”を描いた話題作
新たな発見ができる異色の二本立て!

3万人を超える異例の大ヒットとリピーターの続出で昨年の日本映画界の話題をさらったドキュメンタリー映画『隣る人』。
昨年末の公開から二ヶ月以上のロングラン上映が続いたアヌシー国際アニメーションフェスティバル受賞作『はちみつ色のユン』。
ともに血の繋がらない親と子が家族になっていく過程を追った物語で、血の繋がりがなくても親子になれるということ、それでも血縁関係を人はどれだけ希求するのか、という両面を、どちらの作品も豊饒に描いています。
本上映は、両作品の上映館であるポレポレ東中野が企画し、製作・配給の賛同も得て、劇場初の新作二本立て上映を実施する運びとなりました。
ドキュメンタリーとアニメーションという異なる手法で描いた『隣る人』と『はちみつ色のユン』を続けて観ることで、別々に観たときには現れない新たな視点で鑑賞することができるでしょう。
未見の方も、どちらかだけ観ている方も、是非この機会に貴重な二本立て上映をお楽しみください!

上映作品
『隣る人』
[2011年|日本|SD|85分|ドキュメンタリー]

    

公式サイト

監督 : 刀川和也
企画 : 稲塚由美子
撮影 : 刀川和也、小野さやか、大澤一生
編集 : 辻井潔
構成 : 大澤一生
プロデューサー : 野中章弘、大澤一生
製作・配給 : アジアプレス・インターナショナル
配給協力 : ノンデライコ
宣伝協力 : contrail
宣伝 : プレイタイム

文部科学省選定(青年・成人向き)
第9回文化庁映画賞・文化記録映画部門大賞
第37回日本カトリック映画賞受賞



<ストーリー>

親と暮らせない子どもたちと、隣り合う保育士たち
そして、子どもとふたたび暮らすことを願う親
ある児童養護施設の日常を追う8年間のドキュメンタリー

ささやかだけれど情感豊かなこの映画は、日常の暮らしの底で光を放つ「生命の真実」を、うるわしく、切なく写し出している。人が心の底から希求している本物の願い、祈り、夢。
そして人を真に悲しませるものの姿。さらに、人がどんなつらさにも耐えて、なお生きゆくことがなぜ可能なのか、胸迫るその答えもここにある。



<コメント>


いとおしい子どもたち。いとおしい人びと。観ながら涙し、観終えてこみ上げ、二度観てこれを書いている今も心が揺さぶられている。
―天童荒太(小説家)

「どんなムッちゃんも好き」。保育士のマリコさんの言葉です。
そう思ってくれる人が隣にいること。子どもには、それだけでいい。
けれど「それだけ」が非常に困難になっているのは、
今の日本、児童養護施設に限ったことではないように思います。
愛情とは、何か特別なことをしてやったり、まして期待したりすることではない。
なんでもない時間を共有し、ひたすら存在を受けとめること。子どもとは、こんな
にも愛情を必要としている生き物なんだと、せつなく、たじろぐほどでした。
―俵万智(歌人)
『はちみつ色のユン』
[2012年|フランス・ベルギー・韓国・スイス|75分|HD|ドキュメンタリー×アニメーション]

    

公式サイト

監督・脚本 : ユン、ローラン・ボアロー
声の出演 : ウィリアム・コリン、クリステル・コルニル、
         ジャン=リュック・クシャール
音楽 : ジークフリード・カント
主題歌 : リトルコメット「Roots」
原作 : ユン
      「Couleue de peau : Miel(肌の色:はちみつ色)」
      原題:Couleur de peau : Miel
製作 : モザイク・フィルム(フランス)、
      アルテミス・プロダクシオン(ベルギー)、
      フランス3シネマ(フランス)、
      パンダメディア(韓国)
      ナダスディ・フィルム (スイス)
配給 : トリウッド、オフィスH

後援 : フランス大使館、ベルギー大使館、
      駐日欧州連合代表部

文部科学省特別選定
(青年・成人・家庭向き)
文部科学省特別選定(少年向き)
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財
第36回アヌシー国際アニメーションフェスティバル
 観客賞&ユニセフ賞W受賞



<ストーリー>

朝鮮戦争後、韓国では20万人を超える子どもが養子として祖国を後にした。
その中の一人、ユンは、ベルギーのある一家に「家族」として迎えられた。
40年後、ユンは初めて韓国に帰郷する―



<コメント>

アニメと実写の絶妙なバランスで、歴史の底できらめく人間の実存の核心を貫き、観る者を温かく揺さぶる。愛情がもたらす自覚と自尊が、いかに我々をつくっているか、新しい手法で伝えた才能とまごころに拍手を。この映画を観られて心から感謝しています。
―天童荒太(作家)

ぼくは何者なのか、どこから来たのか、だれの子なのか。白人家庭に迎えられた韓国生まれの孤児ユンは、たえず自分に問いかける。アニメと実写、過去と現在をクロスさせた手法が斬新だ。人生の意味を求め続ける少年の旅路が、あざやかに浮かび上がる。ユンを応援しながら観るうちに、やがて自分の方が励まされていることに気づく。この映画はぼくらに、はちみつ色に輝くような心の宝物をプレゼントしてくれる。
―野崎歓(フランス文学者)

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