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ポレポレ東中野では、7月の参院選の争点になるであろう沖縄の米軍基地問題を考える特集上映を開催します。
毎年6月23日の”沖縄慰霊の日”に上映を続けている柴田昌平監督作品『ひめゆり』の上映を中心に、沖縄のみならず世界中に散らばっている米軍基地とは何なのか、アメリカと他国の関係を世界規模で捉える作品群を上映致します。
沖縄が置かれている状況、日本が置かれている状況を映画を通して感じて頂ければ幸いです。
企画:ポレポレ東中野 |
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上映作品 |
『ひめゆり』
(2007年|130分|DVCAM)
公式サイト
監督 : 柴田昌平 / プロデューサー : 大兼久由美、小泉修吉
撮影 : 澤幡正範、川崎哲也、一之瀬正史、川口慎一郎 / 音声 : 吉野奈保子、翁長良、山根則行
作品提供 : プロダクション・エイシア
紡がれる言葉が見る者の想像力を強く刺激し、少女たちの過酷な運命が刻一刻と浮かび上がってくる稀有なドキュメンタリー。13年の時をかけ、ひめゆり学徒生存者22人の証言を丹念に紡いでいる。第2次世界大戦末期、沖縄では住民を巻き込んだ地上戦が展開された。15歳から19歳の女学生たちも戦場動員され、献身的な看護活動の末、多くが亡くなった。「ひめゆり学徒隊」―繰り返し映画やテレビ、舞台で取り上げられたものの、生存者たちの思いや実体験とは離れたものだった。あまりにむごい体験をへて生きのびた少女たちの多くは、戦後長く沈黙を保ってきた。彼女たちが過酷な記憶を掘り起こし、自らの言葉にするまで、数十年の月日が必要だったのだ。2007年の公開から毎年6月23日の”沖縄慰霊の日”に当館で上映を続けている大ヒット作。
上映日 : 6/22(土)11:00★ 6/23(日・”沖縄慰霊の日”)11:00★ 6/24(月)11:00 6/25(火)11:00
6/26(水)11:00 6/27(木)11:00 6/28(金)11:00 7/5(金)16:00
『誰も知らない基地のこと -スタンディング・アーミー』
(2010年|74分|Blu-ray)
(c)Effendemfilm and Takae Films
公式サイト
監督・脚本・撮影 : エンリコ・バレンティ、トーマス・ファツィ / 音楽 : ステファノ・ピーロ
出演 : ゴア・ヴィダル、ノーム・チョムスキー、チャルマーズ・ジョンソン
作品提供 : アンプラグド
現在、世界の約40カ国に700箇所以上の米軍基地が存在する。なぜ、戦後60年以上過ぎても基地をなくすことができないのか。2007年にイタリアで起こった基地拡大への反対運動をきっかけに、イタリアの若手監督2人がその謎を探る旅に出て制作したドキュメンタリー。
上映日 : 6/22(土)14:00 6/29(土)11:00 7/2(火)16:30 7/4(木)14:00
『ゆんたんざ沖縄』
(1987年|110分|DVD)
※諸事情により16mmフィルムの上映ではなく、DVD上映に変更させて頂きます。何卒ご了承ください。
公式サイト
監督 : 西山正啓 / 製作 : 山上徹二郎 / 撮影 : 大津幸四郎 / 音楽 : 小室等
作品提供 : シグロ
近世以来、国家間の争いに巻き込まれ、日本であって日本でない歴史を刻んできた島々、沖縄。集団自決が行われた読谷村での平和の像の制作、沖縄で初めて行われる国体、そこで日の丸掲揚に抵抗を隠せない高校生たち―。過去の戦争と現在の平和を沖縄の人々がどう考えているかを如実に示すさまざまな話が映画の中で交錯する。
上映日 : 6/27(木)14:00★ 7/4(木)11:00★
『Aサインデイズ』
(1989年|111分|35mm)
c)1989 角川書店
監督・脚本 : 崔洋一 / 脚本 : 斎藤博 / 撮影 : 浜田毅 / 音楽 : 石川光
主題歌 : 喜屋武マリー
出演 : 中川安奈、石橋凌、広田レオナ、SHY、浦田賢一、清水昭博、川平慈英、余貴美子
作品提供 : 角川映画
1968年、アメリカ占領下の沖縄。街はベトナムへ向う若い兵士達で溢れていた。米軍から風俗営業の許可をもらった”Aサインバー”でライブ活動を行うバンドメンバーを中心に、ベトナム戦争末期の沖縄の若者たちの青春が描かれる。
上映日 : 6/28(金)16:30 7/1(月・映画サービスデー)14:00
『ウンタマギルー』
(1989年|120分|35mm)
(c)1989 PARCO
監督・脚本 : 高嶺剛 / 撮影 : 田村正毅 / 音楽 : 上野耕路 / 助監督 : 森崎偏陸
出演 : 小林薫、戸川純、ジョン・セイルズ、青山知可子、エディ、平良進、間好子、照屋林助、
宮里栄弘、北村三郎、平良トミ、嘉手苅林昌
作品提供 : パルコ
米軍統治下の沖縄では、日本復帰派と現状維持派、沖縄独立派に人々は割れていた。いずれにも属さないギルーは製糖所で働きながら、親方の養女・マレーに思いを寄せていた―。妖精や神話的な森など、沖縄ならではのモチーフで描かれる奇才・高嶺剛の伝説の沖縄映画。久々の35mmプリント上映。
上映日 : 6/28(金)14:00 7/5(金)13:20
『梅香里(メヒャンニ)』
(2001年|78分|DVCAM)
公式サイト
監督・作品提供 : 西山正啓 / 音楽 : ウォン・ウィンツァン / 語り : 本多和子/
録音 : 朴賢雄 / 音響効果 : 細見浩三 / 制作進行 : 姜聖暎
1951年にアメリカ空軍射爆場とされた梅香里(メヒャンニ)。そこは、広大な干潟と豊かな海の幸に恵まれ、人々が安らかに暮らす漁村だった。農業や漁業などの生活手段を奪われ、度重なる米軍機による誤爆、不発弾の爆発事故、爆音被害に苦しめられる村の人々の苦しみを丹念に描いた長編ドキュメンタリー。
上映日 : 6/29(土)16:30★ 7/2(火)14:00★
『包囲:デモクラシーとネオリベラリズムの罠』
(2008年|160分|DVCAM)
監督・脚本・編集 : リシャール・ブルイエット / 撮影 : ミシェル・ラモト
録音 : シモン・グレ / 音楽 : エリック・モラン
作品提供 : 山形国際ドキュメンタリー映画祭
世界の知の巨人たちが「自由至上主義と公共選択論」「プロパガンダと教化」「新自由主義か、新植民地主義か」などをキーワードに、地球全体の政治経済を支配しようとしている新自由主義(ネオリベラリズム)の歴史と問題点を説く。なぜ世界中に米軍基地が存在するのかを考えるためのヒントに満ちた山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞受賞作。
上映日 : 6/22(土)16:00 7/3(水)11:00
『アメリカ通り』
(2008年|90分|DVCAM)
監督・撮影 : キム・ドンリョン / 編集 : キム・ドンリョン、パク・キョンテ /
セカンドカメラ : パク・キョンテ、ソン・ジニョン、オム・ヘジュン / 音楽 : シワ / 音響 : ピョ・ヨンス
作品提供 : 山形国際ドキュメンタリー映画祭
米軍基地が面積の約40%を占める韓国・トンドゥチョン市。「アメリカ通り」で韓国人女性のKが働き続けた40年以上の歴史と、近年増えてきたロシア人、フィリピン人女性の今。若い米軍兵士たちとの関係、彼女たちの故郷への想いを見つめる山形国際ドキュメンタリー映画祭2009小川紳介賞受賞作品。
上映日 : 6/29(土)14:00 7/4(木)16:30
『アメリカ 戦争する国の人びと』
(2010年|494分|DVCAM)
※全8部を5プログラムに分けての上映
公式サイト
監督 : 藤本幸久 / プロデューサー : 影山あさ子 / 撮影 : 栗原良介、藤本幸久、中井信介、影山あさ子
編集 : 藤本幸久、栗原良介 / インタビュアー : 影山あさ子
作品提供 : 森の映画社
戦争する国に暮らすということは、どういうことなのか…。藤本幸久監督、渾身の8時間14分。二十歳そこそこの若さで、戦争を経験した人々は、その後、どのような人生を生きてきたのか。沖縄に、世界中に、駐在するアメリカ軍兵士それぞれがもつ背景が浮かび上がる8つのエピソードを5部に分けての上映。①高校+②イラク戦争、③戦死+④先住民、⑤見えない人々+⑥ベトナムの記憶、⑦抵抗、⑧それぞれの春。それぞれ独立しつつ、響きあう8つの物語を通してみるとき、今まで知らされなかったアメリカの本当の姿が見えてくる。
①+② 上映日 : 6/24(月)14:00 7/3(水)14:00
③+④ 上映日 : 6/24(月)16:30 7/3(水)16:30
⑤+⑥ 上映日 : 6/25(火)14:00 6/30(日)11:00★
⑦上映日 : 6/25(火)16:30 6/30(日)14:00★
⑧上映日 : 6/26(水)16:30 6/30(日)16:30★
『チビチリガマから日本国を問う!』
(2010年|86分|DVCAM)
撮影・監督・製作・作品提供 : 西山正啓
『ゆんたんざ沖縄』でも描かれた「チビチリガマ(強制集団死)世代を結ぶ平和の像」を協働で製作した彫刻家・金城実さんと知花昌一さんが、沖縄の主権回復と主権在民を声高に唱えて総理官邸前に座り込む。その模様を丹念に追うことで、金城さん、昌一さんらの沖縄への愛が画面にみなぎっていく。
上映日 : 6/27(木)16:30★ 7/1(月・映画サービスデー)11:00★
『ANPO』
(2010年|89分|Blu-ray)
公式サイト
監督・プロデューサー : リンダ・ホーグランド / 撮影 : 山崎裕 / 音楽 : 武石聡、永井晶子
編集 : スコット・A・バージェス
出演 : 会田誠、朝倉摂、池田龍雄、石内都、石川真生、嬉野京子
作品提供 : アップリンク
日本で生まれ育ったアメリカ人監督リンダ・ホーグランドが、60年安保闘争の時代に安保問題、米軍基地問題を表現したアーティストたちの証言と作品を通して「安保闘争とは何だったのか」「彼らを闘争に掻き立てたのは何だったのか」「その後遺症として未だに日本に残る米軍基地がどういう影響を及ぼしているのか」などを描いていく。
上映日 : 6/26(水)14:00 7/2(火)11:00
『ひまわり~沖縄は忘れない あの日の空を~』
(2012年|110分|Blu-ray)
公式サイト
監督 : 及川善弘 / 脚本 : 大城貞俊、山田耕大 / 企画・制作 : 桂壮三郎 / 撮影監督 : 前田米造
撮影 : 岩崎登 / 音楽 : 山谷知明 / 録音 : 北村峰晴 / 照明 : 赤津淳一 / 編集 : 奥原好幸
出演 : 長塚京三、須賀健太、能年玲奈、福田沙紀、鈴木裕樹
作品提供 : 映画「ひまわり」製作委員会
1959年の米軍機宮森小学校墜落事故、2004年の米軍ヘリ沖縄国際大学墜落事故、二つの事故を通して、どうしても米軍基地を受け入れることのできない沖縄の市井の人々の暮らしを丹念に描く。名優・長塚京三と、須賀健太(「三丁目の夕日」シリーズ)、能年玲奈(「あまちゃん」)など豪華俳優陣の競演も注目の作品。
上映日 : 6/23(日・”沖縄慰霊の日”)14:00 7/5(金)11:00
『ラブ沖縄@辺野古・高江・普天間(へのこ・たかえ・ふてんま)』
(2012年|112分|Blu-ray)
公式サイト
監督 : 藤本幸久、影山あさ子 / 撮影 : 藤本幸久、栗原良介、江藤直樹、西丸栄次、木村修、牧志治
水中撮影 : 牧志治 / 編集 : 栗原良介
作品提供 : 森の映画社
普天間基地の代替基地建設を強いられた名護市辺野古。5年にわたりヘリパッド建設を止め続ける東村・高江。オスプレイNO、新基地建設NOの声を背に、普天間基地のゲート前を封鎖する人びと。それでも沖縄の空にオスプレイが飛び始める。なぜ日本人同士が争わなければならないのか…愛と哀しみに満ちたルポルタージュ。
上映日 : 6/23(日・”沖縄慰霊の日”)16:30 7/1(月・映画サービスデー)16:30
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※上映素材は変更になる可能性がございます
★上映後には舞台挨拶・ティーチインあり
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