若松孝二と時代の表現者たち〜追悼を超えて Vol.3
『恐るべき遺産 裸の影』



昨年10月17日、急逝した映画監督・若松孝二。
彼の新盆と終戦(敗戦)記念日に合わせ、彼が終始訴えていた「反戦」がテーマの作品を
ポレポレ東中野にて一日限りの特別上映!
 


日時 : 8/16(金) 19:00開映  
     上映後、トークイベントあり!
     ゲスト : 塚本晋也さん(映画監督)

料金 : 1,500円均一
      ポレポレ東中野窓口にて、整理番号付き日時指定券(1,500円)も発売中!
上映作品は、『恐るべき遺産 裸の影』。
原爆症に悩む女子高生を扱った社会派作品ながら、劇中に登場する女子高生の入浴シーンが大スキャンダルとなったという、いかにも若松監督らしいエピソードを持つ作品。
デジタル化作業が修了し、ようやく一般公開が可能になりました。
上映後は、ゲストに映画監督の塚本晋也さんをお招きしてのトークイベント付き!
この機会、ぜひお見逃しなく!
<作品情報>

『恐るべき遺産 裸の影』

 (1964年/84分)

監督 : 若松孝二
出演 : 三浦光子、花ノ本寿、榊原扶美子、岡山紀子、渡部愛子 ほか

バレー部のレギュラーとして活躍する明るい性格の少女:のりこ。
誕生日に、両親から本当の母の遺品である指輪をプレゼントされる。実はのりこの父はヒロシマの原爆で即死、母は被爆し、のりこを出産してすぐに死んでしまったのである。
戸惑うのりこを突然、経験したことないめまいが襲い・・・
後遺症によってバレー部合宿でみんなと入浴できない主人公を描くため、30人の少女を裸にしたことが児童福祉法違反の疑いありと非難されたらしいが、全く気になるものではなく、土門拳の写真集の使用や、原爆ドーム内の描写等、映画全体に若松監督のヒロシマに対する純粋な誠意を感じる作品である。
また家族シーンの会話など、「監督、こういうのも撮っていたんですね」と話しかけたくなる作品でもある。

※本作は、現存する最後のフィルムからデジタル化したものです。フィルムが傷んでいたため映像・音声が乱れている箇所がございますがご了承ください。
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