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<上映作品>
会場:ポレポレ東中野
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『福島 生きものの記録 シリーズ3~拡散』
(2015年/日本/91分)
監督 : 岩崎雅典 / 撮影 : 明石太郎 / 録音 : 吉田茂一 / 作品提供 : 群像舎
毎年本映像祭で上映しているシリーズの第三弾。今回は「拡散」というテーマで、福島第一原発事故によって拡散した放射性物質の行方を追って、栃木、茨城や東京まで調査を続ける。帰還困難区域、福島第一原発近くの生物の調査結果も出てくる。ニホンザル、ツバメ、斑点牛などの継続調査に加え、今回は移動できない溜池で暮らす鯉の調査も描かれる。放射性物質の汚染について、身近に考えさせてくれるシリーズ最新作。 |
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『セシウムと少女』
(2015年/日本/111分)
監督・脚本 : 才谷遼 / 撮影 : 加藤雄大 / 音楽 : 加藤久貴 /
アニメーション : 久里洋二、吉野ナオコ・梶原由貴子
主題歌 : 知久寿焼 ナレーション : 原マスミ
出演 : 白波瀬海来、長森雅人、飯田孝男、川津祐介、山谷初男、金野美穂
作品提供 : ふゅーじょんぷろだくと
3月3日生まれの少女ミミちゃんは、不思議な力をそれぞれもった七人の神様たちと出会い、入院中のおばあちゃんの九官鳥”ハクシ”を探しに一緒に東京の町に繰り出す。昔の東京にタイムスリップし、ハクシの名前の由来となった憧れの詩人・北原白秋と出会う。時空を超え、神と人間の垣根も超えて、東京の水辺に降り積もってしまったセシウムと付き合いながら、東京で未来も生きていくために旅を続けるミミちゃんに、「10万年経ったら僕ら、もう少し賢くなってるのかな」という歌が聞こえてくる。 |
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『種まきうさぎ』
(2015年/日本/88分)
監督 : 森康行 / 企画 : 山下正寿、斎籐毅 / 音楽 : 浦木正志 / 編集 : 古賀陽一
ナレーション : 大竹しのぶ
作品提供 : 「種まきうさぎ」製作委員会
福島の高校生による朗読サークル“たねまきうさぎ”の活動から、福島第一原発事故によって被害を受けた人々と日本各地の人々の交流活動を追ったドキュメンタリー。“たねまきうさぎ”のメンバーがマーシャル諸島のインタビュアーから受けた「福島のことを伝えて、その後あなたは何をするのですか?」という問いや、旧ソ連の水爆実験地でもあったカザフスタンからの留学生との交流など、これまであまり描かれて来なかった場面が映し出される。 |
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『大地を受け継ぐ』
(2015年/日本/86分)
監督 : 井上淳一 / 企画 : 馬奈木厳太郎 / プロデューサー : 小林三四郎
撮影 : 鍋島淳裕、桑原正祀、堀部道将、西佐織
照明 : 堀口健 / 録音 : 光地拓郎 / 整音 : 臼井勝 / 編集 : 蛭田智子
作品提供 : 太秦
福島のある農家を訪ねて東京から学生たちがやってくる。話をする農家の男性は樽川和也さん。両親と農業を営んでいたが、原発事故後、農作物出荷停止の報を受けて父親が自殺。その後は母親と農業を続けている。農業への想い、福島への想い、東電との戦い…実直に言葉を選びながら話す樽川さんの話は、原発事故とは何だったのかという問いから、人間とは何か、大地と生きるとはどういうことなのか、ということまで浮かび上がらせる。 |
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<イベント>
会場:Space&Caféポレポレ坐 |
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9月12日(土) 13:00~15:00(開場12:30)
上映&トーク 「ふくしまの未来~福島中央テレビの現場から」
福島中央テレビによる長期特集「ふくしまの未来」から6つのニュースクリップを上映しながら、福島中央テレビ取締役報道制作局長の佐藤崇さんにお話を伺う。「いのち、いきもの」「暮らし、再生」「避難区域のいま」という3つテーマを軸に、地元メディアの眼差しを共有し、“ふくしまの未来”をともに考える。
<上映ニュースクリップ>
「白斑牛たまみの1年」(2014年12月24日放送)
「家族の選択~都路町渡辺さん一家」(2015年3月2日放送)
「安部医師~たった一人の産婦人科医」(2015年3月6日放送)
「海を伝える市民たち」(2015年7月14日放送)
「故郷が故郷に戻るまで・じじい部隊」(2015年7月13日放送)
「避難区域のペットたちは今」(2015年7月16日放送)
※いずれも福島中央テレビ報道番組「ゴジてれChu!」内、長期特集「ふくしまの未来」にて放送
ゲスト : 佐藤 崇(福島中央テレビ 取締役報道制作局長)
聞き手 : 高木 祥衣(OurPlanet-TV) |
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9月12日(土)19:00~21:00(開場18:30)
市民部門上映&トーク「わたしが伝える福島」
市民部門に寄せられたビデオの中から、ドイツの最終処分場、野生のイルカと触れ合う保養キャンプ、福島県浜通りの学校を取り上げた3作品を上映。それぞれの作品の制作者、関係者をゲストに、原発事故後の暮らしを見つめる彼らの視点に注目しながら、作品に込めた想いを聞く。
『Endlager(最終処分場)』
(2014年/11分/制作:WasabiChilli Films(国本隆史、Renato Vazquez)
福島第一原発事故により発生した大量の放射性廃棄物。廃棄物が既に埋められたドイツの村と、埋められようとされている栃木県塩谷町を舞台に、“核のゴミ”を考える。
『Fukushima Kids Dolphin Camp 2014』
(2014年/25分/監督・編集・撮影:レオ ペレガッタ/水中撮影:中原徹夫 藤田央)
福島の子どものための保養プログラムの記録。御蔵島での野生のイルカとの触れ合い、自然の中で思い切り遊ぶ子どもたちの様子を追う。
『福島 浜通りの学校』
(2014年/20分/製作・ナレーター:湯本雅典)
福島県浜通りの小中学校では震災直後50校以上が一斉に休校、避難した。教職員、保護者に浜通りの学校で何か起きたのかを聞いた。
◇ゲスト : 市民部門 上映作品 制作者
◇ファシリテーター : 平野 隆章(OurPlanet-TV)
◇コメンテーター : 下村 健一(慶應義塾大学特別招聘教授) |
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9月13日(日) 19:00~20:30(開場18:30)
映像パフォーマンス「かげろう」&トーク
福島県いわき市久之浜を題材として構成されるドキュメンタリーパフォーマンス。演出家・濵中峻が2012年より現地に通い、人々と交流を深めながら作品を創作。俳優を伝って聞こえてくるのは、津波で愛する人を失った方の声のようだ。現地の映像の中、ここと福島がゆっくりと溶け合っていく―。上演後、久之浜からのゲストを迎えトーク。
<上演>
映像・演出 : 濵中 峻
出演 : 坂倉 花奈(青年団) 田中 孝史 平山 葉子
話者 : 高木 京子
<上演後トーク>
ゲスト : 遠藤 諭(遠藤建具店)
聞き手 : 濵中 峻 |
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9月18日(金) 19:00~21:30(開場18:30)
トークセッション「いま、福島第一原発で何がおきているのか」
福島第一原発事故から4年半。いま、原発内で何がおきているのか?原発作業員の状況は?廃炉に向けた事故処理作業に焦点をあて、東京電力が公開している映像を上映。東京新聞で特集「ふくしま作業員日誌」を連載中の片山記者をゲストに、福島第一原発そして原発作業員を取り巻く厳しい現状を考える。
ゲスト : 片山 夏子(東京新聞社会部)
聞き手 : 白石 草(OurPlanet-TV) |
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9月15日(火)~9月18日(金)
(15日(火)~17日(木) 11:30~23:00)
(18日(金) 11:30~15:00)
展示 核についてのいくつかの問い
制 作 : 野口 靖
協 力 : 椎野 和枝、椎野 若菜、増渕 忍、NPO法人FENICS
公式サイト : http://r-dimension.xsrv.jp/
アーティストの野口靖が、2012年から3年以上かけて、日本を含むアジアでのインタビュー映像と食品中の放射性物質検査マップを組み作品とした、現在も継続中のアートプロジェクト。日本・ベトナム・インドという、原発との関わりが深い国々において、避難者・ 科学者・市民活動家など、多様な立場の方々に同じ質問をしたインタビュービデオ。そして、厚生労働省と東京電力が公開している日本における食品中の放射性物質検査結果を地図上で視覚化したインタラクティブマップ。このふたつで構成されるインスタレーション。 |
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<タイムテーブル>
■9/12(土)
13:00 イベント「特別上映&トーク・ふくしまの未来」(1Fポレポレ坐)
15:30 映画「種まきうさぎ」 ★森康行監督舞台挨拶(地下劇場)
19:00 イベント「市民部門上映・わたしが伝える福島」(1Fポレポレ坐)
■9/13(日)
15:30 映画「セシウムと少女」★才谷遼監督舞台挨拶(地下劇場)
19:00 イベント「映像パフォーマンス・かげろう」(1Fポレポレ坐)
■9/14(月)
15:30 映画「生きものの記録3」 ★岩崎雅典監督舞台挨拶(地下劇場)
■9/15(火)
15:30 映画「種まきうさぎ」(地下劇場)
■9/16(水)
15:30 映画「大地を受け継ぐ」 ★井上淳一監督舞台挨拶(地下劇場)
■9/17(木)
15:30 映画「セシウムと少女」 ★才谷遼監督舞台挨拶(地下劇場)
■9/18(金)
15:30 映画「生きものの記録3」(地下劇場)
19:00 イベント「いま、原発で何がおきているのか」(1Fポレポレ坐)
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