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<出演>
西山真来 吉岡睦雄 和田光沙 伊藤清美 川瀬陽太 |
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<スタッフ>
監督 : 坂本 礼
脚本 : 尾上史高
企画 : 朝倉大介
プロデューサー :
高津戸顕、森田一人、臼井一郎、朝倉庄助
撮影 : 鏡 早智
録音 : 弥栄裕樹、清水裕紀子
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楽曲提供 : 宇波 拓
編集 : 蛭田智子
助監督 : 高杉考宏
MA : シンクワイヤ
製作 :
V☆パラダイス、インターフィルム、
株式会社アイ・エム・ティ
制作 : 国映株式会社
配給 : インターフィルム |
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<ストーリー>
ありふれた女、ありふれた日常、ありふれた売春、ありふれた運命―
よこたわる破滅のそばで、みんな懸命に生きている・・・
大人が魅せる衝撃の官能ドラマ、解禁。
乃梨子は、どこにでもいる主婦。子供の時、万引きで2回捕まったことがある。
彼女には、かわいい娘と警察に務めるやさしい夫・響一がいる。
ある日突然、響一が一年前に警察を辞めていたと乃梨子に告白してきた。退職金も使い果たし、貯金も底をついていた。
パートだけではやってけない。パート先であるスーパーの納品業者・佃煮屋の戸高にデートに誘われていた乃梨子は、戸高に援助交際を切り出す。
見合い相手の亜紀がいながら乃梨子にのめり込んでいく戸高。
乃梨子、響一、戸高は、静かに狂った歯車の中をさまようのだが・・・。
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<解説>
「でも、いいって。あたしがいいって 言ってくれたんだよ」
父はアル中、母親は男と出て行ったきり、彼女自身は万引きで2回捕まったことがある。それは彼女の住む世界では、ありふれた日常。そんな彼女の日常に飛び込んできた世間様の言う”ごく平凡な幸せ”、それは彼女にとってはかけがえのないもの。「万引き、捕まったことあんの あたし。 でも、いいって。あたしがいいって 言ってくれたんだよ」(乃梨子) しかし、彼女が生きてきた世界の呪縛によって、その”ごく平凡な幸せ”が当たり前のように侵蝕されていく。彼女が援助交際にいきついた事も、その先に破滅の匂いが漂うのも特別なことではない。それでも愛する娘、愛する夫がいる。乃梨子は、ちゃんと生きている。
脚本は、『草叢』で月刊シナリオ・準グランプリを獲得した『憐 Ren』の尾上史高、その深い人間観察から社会そのものを炙り出す。監督は5年ぶりの新作となった『いくつになってもやりたい不倫』の坂本礼、多くの有名監督(滝田洋二郎、周防正行、等)を輩出した老舗映画製作会社・国映の最後のピンク・フィルム世代、厳しい制約と環境下で鍛えられた作風は、人間そのものをシンプルかつ愛情深く描く。 |
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<コメント>
人間の心理を見つめる手法に独特の肌触りがある。乃梨子の目には豊饒な言葉が宿っている。
作家 中村文則
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