ふたりの死刑囚
再審への扉―。いまだ、開かれず
(C)
2015年/85分/HD/16:9/日本
公式サイト
<スタッフ>
ナレーション:仲代達矢
監督:鎌田麗香
プロデューサー:齊藤潤一
音楽:本多俊之
音楽プロデューサー:岡田こずえ
撮影:坂井洋紀
音声:福田健太郎
編集:奥田繁
オーサリング:山口幹生
スクリプター:須田麻記子
音響効果:久保田吉根
CG:東海タイトル・ワン
題字:山本史鳳
監修:門脇康郎
映像協力:テレビ静岡、フジテレビ、アニドウ・フィルム
写真協力:中日新聞社
制作・著作・配給 東海テレビ放送
配給協力:東風
<概要>
死刑囚・袴田巌(79歳)。事件から49年。釈放されたが再審いまだ開かれず。
死刑囚・奥西勝(89歳)。事件から54年。再審いまだ開かれず。
2014年3月27日、ひとりの死刑囚が釈放された。
袴田巌(79歳)。昭和41年、静岡県の味噌会社で4人の焼死体が見つかった「袴田事件」。有罪の決め手とされた血染めの衣服のDNA鑑定が証拠となり、再審開始が決定した。しかし検察の即時抗告により再審は始まっておらず、48年ぶりに釈放されても、袴田はいまだ死刑囚のままだ。年金も選挙権もなく、長年の拘置所生活による拘禁反応で精神に障害が残っている――。
2015年10月4日、ひとりの死刑囚が獄死した。
奥西勝(享年89歳)。昭和36年、三重県の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」。奥西は35歳で逮捕され死刑が確定したが、独房から半世紀にわたり無実を訴え続けてきた。ここ3年間は、八王子医療刑務所で寝たきりの生活。奈良の山村に暮らす妹は無実を信じ、片道5時間かけて兄のもとに通い続けていた――。
ふたりの冤罪を訴え続ける死刑囚とその家族の人生から浮かび上がるのは、「法治国家」日本の司法が裁いた、否、犯した罪だ。製作は東海テレビ放送。『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』の齊藤潤一が本作をプロデュースし、そのメガホンを鎌田麗香が引き継いだ。同作で奥西勝を演じた仲代達矢がナレーションをつとめる。奥西の無念の死を受け、緊急公開を敢行する。
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