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<出演>
酒井アサヨ 酒井章子 2匹の猫 |
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<スタッフ>
監督/撮影/編集/製作 : 田中幸夫
助監督 : 北川のん
照明 : 竹森潤二
音効 : 吉田一郎
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補撮/写真 : 酒井章子
題字/デザイン : 東學
宣伝 : 細谷隆広
配給 : オリオフィルムズ
企画/製作/配給 : 風楽創作事務所 |
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<ストーリー>
認知症だって、一生に一回のママリンの老後
大阪北浜。大都会のド真ん中に、ちょっと訳ありの母娘が住んでいる。
母は認知症、娘は自宅マンションでギャラリーを営む。
昼夜の別なく徘徊する母と見守る娘の姿は、近所の誰もが知っている。
徘徊モードが一息つけば、母娘一緒に居酒屋やバーにも寄る。
そんな二人の生活は6年になる。
「老いには勝てぬで、徘徊もショートになってきましたが…」
不条理な生活をユーモアでしのぐ。
従来の認知症ドキュメンタリー映画のイメージを変える…、
母娘のズレまくりの掛け合いに不謹慎にも大爆笑する…、
傑作ドキュメンタリーが関西から生まれました。
今春の関西三都(大阪・神戸・京都)先行上映では、場内は笑いの嵐。
舞台挨拶ではママリンとの記念撮影に行列ができ、まさに認知症界のアイドル誕生です。
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(過去4年間の徘徊記録)
家出回数:1338回
徘徊時間:1730時間
徘徊距離:1844km
最長徘徊時間:15時間/日
最長徘徊距離:12km/日
お世話になった交番・警察署:31ヵ所
母:酒井アサヨ(87歳)
昭和2年、福岡県門司市生まれ。女学校を卒業後、大阪の町医院に住み込み看護婦免許を取得。昭和44年から奈良在住。平成10年に夫が他界後は一人暮らし。平成18年に主治医より認知症と診断される。長女・章子が週2~3回実家に通うが症状が進行。近所からの苦情もあり、平成20年から章子と大阪市北浜で同居を始める。
娘:酒井章子(55歳)
昭和34年、大阪市生まれ。大学入学を機に家出。情報誌の編集を経て昭和62年に独立、
編集プロダクションを主宰。平成13年に北浜に移転、自宅にギャラリー(10w gallery)を併設。
6年前よりママリンがやってきて、現在に至る。
ブログ「ボケリンママリンの観察日記」 |
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<監督>
まさか私が認知症の映画を創ることになろうとは思いもしなかった。
2014年初夏、アッコちゃんと初めて出会った。楽しく語り合っていると、デイサービスからママリンが帰宅。早速はじまった母娘のやりとりに私は目が点になった。ここは何処?あんたは誰?不条理劇ともいえるシュールな会話が展開されていくのだった。
アッコちゃんは「6年暮らして、もう毎日のことですよ。」と事も無げに言う。「オモシロイなあ〜!」そのとき既に私は映画製作の第一歩を踏み出していたのだった。
断ち切れない関係性のなかで、一方が壊れたとき人はどう対処するのか。いや、どう覚悟するのか。私にははっきりと、この映画のテーマが突き刺さった。そう、状況そのものを受け入れる「覚悟」の在り様というテーマが。「覚悟」は人間性のすべてをさらけ出す。恐ろしいことに品性が露になる。品性こそ人の美しさの源泉と考える私にとって、アッコちゃんとママリンを撮ることは必然に思えた。
撮影に関して心していたことは二つ。「構図」と「実時間」。映画がフレームで空間を切り取る以上、美しい「構図」に固執したい。そして、「実時間」。映画は現実の時間を省略したり引き延ばしたりして出来ている。
認知症と向き合う、逃れられない「実時間」を映画で実体験してもらいたいという強い思いがあった。後半の8分を超えるワンシーン・ワンカットがそれだ。是非、お確かめ頂きたいと願っている。 |
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<プロフィール>
監督:田中幸夫(創作事務所主宰)
「未来世紀ニシナリ」2007年度キネマ旬報ベストテン3位(英語版DVDは世界販売中)
「音楽ドキュメンタリーPAK-POE」ヒロシマ映画祭・ソウル同朋映画祭(日・英・韓DVD発売中)
「日本の忘れ物〜塩飽諸島本島ものがたり〜」中篇映画祭
「ITECHO凍蝶圖鑑」(2014年パリ、スイス、神戸、大阪、京都、2015年東京から全国公開)
「カメの翼」(2015年 神戸、パリ公開)
劇場映画の他、NHK・民放などTVドキュメンタリー多数
坂田記念ジャーナリズム賞・経済企画庁長官賞・広報映画祭グランプリなど
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