飯舘村の母ちゃんたち
土とともに
笑ってねえど やってらんねぇ
原発事故から5年 古居みずえ監督が描く
へこたれない母ちゃんたちの愛しき友情ストーリー
(C)Mizue Furui 2016
2016年/95分/HD/ドキュメンタリー
公式サイト
<出演>
菅野榮子 菅野芳子
<スタッフ>
監督・撮影 : 古居みずえ
プロデューサー : 飯田基晴 野中章弘
編集 : 土屋トカチ
整音 : 常田高志
宣伝協力 : 東風
配給 : 映像グループ ローポジション
製作協力 : 映像グループ ローポジション
アジアプレス・インターナショナル
製作 : 映画「飯舘村の母ちゃん」制作支援の会
<ストーリー>
畑を耕し 漬物つけて 食べるものは自分でつくる
ふたりで泣き 自然の恵みに感謝し “これから”を模索する
菅野榮子(かんの・えいこ)さんは79歳。
孫に囲まれた幸せな老後を送るはずが、福島第一原発の事故で一転する。
榮子さんが暮らす福島県飯舘村は全村避難となり、ひとりで仮設住宅で暮らすことになった。
支えは親戚であり友人の78歳の菅野芳子(かんの・よしこ)さんだ。
芳子さんは避難生活で両親を亡くし、ひとりで榮子さんの隣に移ってきた。
「ばば漫才」と冗談を飛ばし、互いを元気づける、2人の仮設暮らしが始まった。
榮子さんの信条は、食べるものは自分で作ること。
ふたりで畑を耕し、トマト、キュウリ、芋、大豆、大根、様々な作物を収穫する。
かぶや白菜の漬物、おはぎ、にんじんの胡麻和え・・・、「おいしいよ」と笑顔で食卓に手料理を並べる。
村の食文化を途絶えさせたくないと、昔ながらの味噌や凍み餅(しみもち)の作り方を、各地に出向いて教えるようにもなった。
飯舘村では帰村に向けた除染作業が行われている。
だが高い放射線量、変わり果てた風景・・・。
ふたりは先の見えぬ不安を語り合い、泣き笑いながら、これからを模索していく。
あれから5年―― いまだから、見えてくること
何が損なわれたのか? どうやって取り戻すのか?
監督の古居みずえは30年近くパレスチナの取材を続けている。
特に女性や子どもに焦点をあて、『ガーダ パレスチナの詩』『ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち-』など個人や家族に密着したドキュメンタリー映画を発表してきた。
本作でも、故郷を奪われた哀しみを抱えながら、たくましく生きる女たちを丁寧に見つめていく。
原発事故から5年、未だに10万人が避難生活を続ける。
避難の長期化による孤立や分断が深まるなか、私たちに何ができるのか。
本作を通じ、ともに“これから”を模索してほしい。
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