桜の樹の下

人生、捨てたもんじゃない。
2015年/日本/91分/ブルーレイ/ステレオ/ドキュメンタリー

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015 日本プログラム 正式出品作品

公式サイト

<スタッフ>
監督・編集:田中 圭

撮影:前田大和、田中 圭 

構成:島田隆一、田中 圭、前田大和 
撮影協力:鈴木麻奈未、勝部卓登
整音:川上拓也  
プロデューサー:島田隆一
 
製作:JyaJya Films、だいふく 
宣伝:佐々木瑠郁 
宣伝デザイン:resta films 
予告編:島田隆一 
配給:JyaJya Films
<概要>
若き女性監督が着目した、日常という名の人生劇場
2015年、山形国際ドキュメンタリー映画際の日本プログラムに正式招待され、多くの評判を呼んだ本作の監督は、これが商業デビュー作となる20代の田中圭。若き女性監督が着目した、小さなコミュニティーで繰り広げられる日常という名の人生劇場からは、生きることへの旺盛なエネルギーが優しく溢れてくる。
 




<ストーリー>
歌って、踊って、笑って、泣いて、ときどき人生の終わりについて考える。
公営団地で暮らす老人たちの旺盛な生のエネルギー。 生きていくって、こんなこと。

舞台は川崎市にある市営「野川西団地」。
戦前から工業都市として発展した川崎市は、高度経済成長期に多くの労働者を抱え、ベッドタウンとしての宅地開発が進められた。当時の公営住宅は地方から来る若き労働者の、そして現在は単身高齢者の受け皿となっている。団地の中には歌があり、踊りがあり、笑いがある。孤独を感じながらも楽しく逞しく生き、自らの死とも向き合う高齢者たちには、繰り返される生と死が生活の一部であるかのごとく存在している。

<<野川西団地のみなさん>>
関口ことじさん(79)
大庭さんと同じ棟。二度目の結婚で入居。夫の他界後は厚生年金で、愛鳥ターちゃんとの“2人暮らし”。優しく世話好きで、いつもニコニコ愛嬌たっぷり関口さん!

大庭忠義さん(65)
川名さんの2階上。視力の低下により離職、市の勧めで入居。週2回訪れるヘルパーさんとの交流を楽しみに、植物を可愛がりながら暮らしている。些細なことにも楽しみを見つける、お喋りと食べることが好きで気さくな大庭さん!

岩崎びばりさん(71)
関口さんの親友。モノを集めては捨てられず、自宅は足の踏み場もないゴミ屋敷状態。関口さんは度々訪ねては岩崎さんを自宅に招き、ご飯を食べさせ、お風呂に入れてあげる。部屋を片付けたいと涙するも、ちゃっかりしている強烈個性派キャラの岩崎さん!

川名俊一さん(72)
野川西団地自治会の副会長。定年後に入居し、戦争の反省から共産党の活動を始める。年金の足しに新聞配達やお弁当配達の仕事をしながら、芝居の脚本も書いたりしている。仲間に囲まれ仕事や趣味を持ちながらも、ちょっと憂い顔の川名さん!

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