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<出演>
佐野和宏 伊藤清美 和田華子 西山真来
小林節彦 川瀬陽太 吉岡睦雄 櫻井拓也 伊藤猛
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<スタッフ>
監督 : 坂本礼
脚本 : 中野太
企画 : 朝倉大介
プロデューサー : 森田一人、高津戸顕、朝倉庄助
撮影 : 鏡 早智
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録音 : 弥栄裕樹
編集 : 蛭田智子
楽曲提供 : 宇波 拓
MA : シンクワイヤ
制作 : 国映
製作 : V☆パラダイス、インターフィルム
配給・宣伝 : インターフィルム |
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<ストーリー>
福島で40年間、社会と断絶された男。
震災により東京の息子夫婦のもとに身を寄せている女。
二人が迎える奇跡の夜が、あたたかな感動を呼ぶ、大人の官能ラブ・ロマン。
永野(佐野和宏)は心の病で40年間、精神病院に入院していた。ところが、3.11東日本大震災の避難中、彼がとっくに完治していることがわかり、皮肉にも震災がきっかけで、ようやく外の世界に戻ることができた。10代から50代を病院で過ごした永野は完全な浦島太郎状態だったが、心は、遠い昔、初めて経験をしたあの人に会いたいという想いでいっぱいだった・・・
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〈概要〉
今もなお、深い傷が残る福島―
未曾有の惨事と原発の問題を描く良質のフィクションやドキュメンタリーが数多く制作され、数多くの問題を提起してきた。しかし、そんな福島を舞台にした作品群の中で、本作は異色中の異色の存在と言える。
惨事を記録する、原発の恐ろしさを訴えるという本来ならば正統的なテーマを意識することなく、ただ初老の男が初体験をした相手に40年ぶりに会いに行く姿を描く。
悲劇が日常となった世界で、人が生きる根源を全く違った方向から見つめる内容、しかも官能的な描写と愛らしいラブ・ストーリーは、福島が数多く描かれる今の時代では、ある意味不謹慎なものなのかもしれない。が、そこには監督や脚本家等、作り手の想いが深く刻みこまれている。
監督は前作『乃梨子の場合』が高い評価を得た坂本礼。主演は『バット・オンリー・ラヴ』で監督としても復帰が話題の佐野和宏。
3人のヒロインには、その可憐さで数多くのインディー映画やピンク映画を長年支えてきた伊藤清美、『乃梨子の場合』では主演を務めた西山真来、新鋭・和田華子が出演。脚本は中野太『さよなら歌舞伎町』(荒井晴彦氏と共作)。
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<コメント>
福島の双葉町の精神病院にいた男が、原発爆発で38年ぶりに娑婆に出てくるというプロットを聞いた時、震災のセイではなく震災のオカゲという傑作ができると思った。
荒井晴彦 脚本家・映画監督
壊れたからこそ、再生できるものがある。そして、失われた時のぶんだけ、恍惚は深くなる。寡黙で愚直で一途でぶざま。女たちよ、オトコの夢はいつだってこんなふうです。
相田冬二(ノベライザー)
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<プロフィール>
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