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1986年4月26日にチェルノブイリ原子力発電所でレベル7の事故が起きてから31年。今年も毎年恒例の”4.26上映”を行います。
今年は、『ナージャの村』(1997)、『アレクセイと泉』(2002)の監督本橋成一が、両作品の撮影地ベラルーシを再訪し、ドキュメント映像を製作します。かつて本橋がとらえた汚染されたふるさとに住み続ける「サマショール」(自ら住む人)と呼ばれる人びとの暮らしは31年が経過した今、どのように変化しているのでしょうか。
福島第一原発の事故からも6年の月日が経ち、日本でも「災害処理」としての復興は進んできたかもしれませんが、地域や共同体、人間と自然の共生は分断されたままといえるのではないでしょうか。自然と文明のなかで人はどう生きるのかを繰り返し問われる今、ベラルーシの被災地の現在を短編映像と写真で伝えます。
また今年は、恒例の『ナージャの村』、『アレクセイと泉』をデジタルリマスター版で上映します。フィルムとは異なる質感、音の拡がりをお楽しみください。
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企画:ポレポレ東中野 |
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チラシ裏面
※タイムテーブル等詳細はこちらもご参考にご覧ください |
上 映 作 品 |
『ナージャの村』 ※デジタルリマスター上映!
(1997年|118分|35mm→HD)
監督・企画・原案 : 本橋成一
製作 : 神谷さだ子、小松原時夫
撮影 : 一之瀬正史
音楽 : 小室等
録音 : 菊池信之
編集 : 佐藤真
スチール : 大西暢夫
ナレーション : 小沢昭一
チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシのドゥヂチ村。そこに故郷を離れず、汚染された村に残る6家族がいる。大地に根差してたくましく生きる彼らの暮らしを捉えた写真家・本橋成一の初監督作品。
『アレクセイと泉』
※デジタルリマスター上映!
(2002年|104分|35mm→HD)
『アレクセイと泉』予告編
監督 : 本橋成一
製作 : 神谷さだ子、小松原時夫
撮影 : 一之瀬正史
音楽 : 坂本龍一
録音 : 弦巻裕
編集 : 村本勝
スチール : 明石雄介
ナレーション : アレクセイ・マクシメンコ
ベラルーシ・ブジシチェ村はチェルノブイリ原発事故によって放射能で汚染された。しかし村の泉からは放射能が一切検出されない。豊かな大地、奇跡の泉と共に暮らす人々を、坂本龍一の音楽と美しい映像で綴ったベルリン映画祭受賞作。
「ベラルーシ再訪2017」
(2017年|25分(予定)|ブルーレイ上映)
監督 : 本橋成一
プロデューサー : 大槻貴宏
撮影・編集 : 石川翔平
2017年3月11日、本橋成一は12年ぶりにベラルーシ・ブジシチェ村を訪れ、今は故郷を離れたアレクセイと一緒に村を歩いた。翌日はナージャ一家を訪ねる。事故から31年経って、ベラルーシの人々はどのように暮らしているのか。最新レポート。 |
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