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<出演>
イ・サングク キル・ギョンヒ イ・グァンヒ イギル・ボラ |
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<スタッフ>
監督・撮影・編集・制作 : イギル・ボラ
助監督 : ソン・ジョンユン
撮影 : ソン・ジュンヨン、チョン・ギヒュン
音楽 : イ・ミンジェ
整音 : ピョ・ヨンス
宣伝美術 : 成瀬慧
予告編制作 : 遠山慎二
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バリアフリー字幕制作 :
Palabra株式会社、有限会社ホワイトライン
韓国語協力 : 根本理恵
宣伝協力 : 萩野亮
宣伝 : リガード
配給 : ノンデライコ |
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<ストーリー>
聴こえる「わたし」が見つめる、聴こえない両親の世界
表情ゆたかたな手話が交差する、静かだけれどにぎやかな家族のものがたり
サッカー選手を目指した青年が、ある日教会で出会った美人の娘にひとめぼれ。青年と娘はやがて夫婦になり、ふたりの子どもを授かりました。つつましく暮らすどこにでもある家族ですが、他とちょっと違うのは、夫婦は耳が聴こえず、その子どもたちは聴こえるということ。泣き声が聴こえず、片時も目を離せない育児は大変な苦労でした。子どもたちには、幼いころから手話通訳をさせたり、理不尽な差別に悩ませてしまいましたが、夫婦は子どもたちを明るく愛情いっぱいに育てました。
早く大人になろうとした自立心溢れる姉と弟のきょうだいは、20代になり、親から離れる時期を迎えています。外の世界を知ることで、音のない世界と音であふれる世界のはざまにいる自分たちを徐々に受け入れてきました。耳の聞こえない両親への心配は絶えませんが、自分の将来について、それどころではありません。
聴こえない人たちは、ときに手をたたく代わりに手のひらを高くあげてひらひらときらめかせます。それは、もうひとつの世界へといざなう音のない拍手なのです。
韓国の若き女性監督が見つめる、音のない家族のかたち
やわらかな視線でつむぎだす、両親へのプレゼントのようなドキュメンタリー
耳の聞こえない父母の日常を、娘の目線からつつましく切り取ったこの作品は、2015年に韓国国内でロードショー公開され、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015「アジア千波万波」部門で特別賞を受賞するなど、多くの観客にあたたかい感動とともに迎えられました。
監督のイギル・ボラは、韓国国際美術大学でドキュメンタリーをまなんだ27歳の才媛で、本作が劇場公開デビュー作。繊細な語り口で自身の家族を見つめる視線はやわらかく、「CODA(※1)」としての葛藤も交えながら、ろう者の日常をこれまでにない親密な距離でつむいでゆきます。この映画は、大人になった娘が、両親から受け取ったたくさんのものへ、まるでプレゼントを返すように撮られたドキュメンタリーです。
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< 【CODA】とは?>
CODA(Children of Deaf Adults)とは聴こえない親をもつ聴者の子どものこと。
幼いころから聴こえない親のもとで育つことから、親とのコミュニケーションだけでなく、親と社会をつなぐ役割を担わざるを得ない状況も含めたコミュニケーションの困難さにぶつかることも多い。
そういった子供たちが孤立しないようにサポートする団体は、日本だけでなく世界中に数多く存在する。
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