ラモツォの亡命ノート

読み書きのできないラモツォは、旅の途上をビデオカメラに記録した。
2017年/日本/チベット語/93分/カラー/ドキュメンタリー


公式サイト

<出演>
 ラモツォ
  
 タシ・ツェリン   テンジン・ノルブ   ダドゥン・ワンモ   ラモ・ドルマ

 ドゥンドゥップ・ワンチェン
<スタッフ>
監督・撮影・編集 : 小川真利枝

現地コーディネーター: 中原一博

テーマ音楽 : 「Hallelujah」
   作詞・作曲 レナード・コーエン
       うた 浜田真理子 
ポストプロダクション : 東京サウンドプロダクション

ポスターデザイン : 仁木順平
題字 : 青山麻希

協力 : ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
<概要>
ヒマラヤ山脈の北に広がるチベットは、現在は中国の一部となり、宗教や表現の自由が制限されている。主人公ラモツォは、そこから標高4000mの山を越えて、歩いて亡命した。その彼女と2009年にダラムサラで出会ったのが、本作が劇場初公開作品となる映画監督の小川真利枝。インドの難民収容所から取材をはじめ、全編チベット語で撮影するために1年間ダラムサラに語学留学をしながら8年の歳月をかけて完成させた。




<ストーリー>
政治犯の夫を待つ妻と、家族の6年の物語。
アメリカ・サンフランシスコ。ゴールデンゲートブリッジを車で颯爽と走るのが、主人公のラモツォ。
彼女は、亡命チベット人。夫が政治犯として中国で逮捕され、突然、故郷へ帰れなくなった。最初の亡命先は、インドのダラムサラ。そこで彼女は、道端でパンを売りながら、4人の子どもと義父母を女手ひとつで養った。学校へ行ったことがないラモツォが、人知れず続けていたのがビデオカメラで日記をつけること。その映像には、歴史に翻弄されながらも、前を向いて生きる一人の女性の姿がうつっていた。映画は、ラモツォがスイスをへてサンフランシスコに辿り着くまでの6年を、80時間におよぶビデオ日記とともに描いた。
そして、夫の釈放の日が近づいてくる。

〈ラモツォの夫・ドゥンドゥップ・ワンチェン〉
2008年北京オリンピックが開催されることについてチベット人のリアルな心情をまとめた映像を発表。すると中国政府の反感をかい懲役6年の刑を受けた。罪状は「国家分裂扇動罪」。 しかし世界からは彼の勇敢な行動が讃えられ、ニューヨークのジャーナリスト保護委員会から「国際報道自由賞」が与えられた。
<コメント>
状況をカルマ(=業)として受け止め、打ちひしがれることなく、
しなやかにしたたかに生きるチベット人の姿を読み取ってほしい。
作家 渡辺一枝
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