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<出演>
黒森神楽保存会
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語り : 一城みゆ希
昔話朗読 : 森田美樹子
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<スタッフ>
監督・プロデューサー : 遠藤 協
監督 : 大澤未来
構成 : 北村皆雄・遠藤協
撮影 : 明石太郎・戸谷健吾
ドローン撮影 : 古館裕三
撮影助手・スチル : 井田裕基
照明 : 工藤和雄
録音・効果 : 齋藤恒夫
サウンドデザイン : 森永泰弘
整音 : 飯森雅允
編集 : 田中藍子
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制作デスク : 山上亜紀・渡邉有子
題字デザイン : 杉浦康平+新保韻香
宣伝美術 : 島田薫
エグゼクティブ・プロデューサー : 三浦庸子・北村皆雄
製作 : ヴィジュアルフォークロア
特別協力 :
黒森神社総代会、神田より子、岸昌一、
櫛桁一則、金野侑、假屋雄一郎
機材協力 : (株)小輝日文
助成 : 文化庁文化芸術振興費補助金
支援 : 一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟 |
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<ストーリー>
三陸の海辺を数百年間旅しつづける「神楽衆」の物語
三陸の海辺を一夜の宿を乞いながら旅する神楽衆。
海とともに生きる三陸の人々は家に神楽を迎え入れ、海の安全、大漁祈願、家族の安寧の祈りを託す。〜揺り籠から墓場まで〜「黒森神楽」は340年以上、三陸の人々の人生に寄り添いながら巡行の旅をつづけている。
神楽が来れば春はもうすぐなのす
東日本大震災により海辺の人々は深い傷を受ける。津波から間一髪逃れた神楽衆が、人々を慰めようと巡行を再開する。亡き人の魂を慰め、生者を元気づける祈りの舞。春の先触れとなる神楽の音色に、人々は長い冬の終わりを感じとる。
津波のあとの「海の遠野物語」
繰り返し繰り返し津波が襲って来たこの場所で、神楽衆は何百年ものあいだ自然と人々の間を取り結ぶ役目を果たしてきた。ザシキワラシやオシラサマ、神々や精霊が今も息づく豊かな三陸の海辺で、津波のあとの「海の遠野物語」が誕生した。
<黒森神楽とは>
北は久慈から南は釜石まで、岩手県三陸沿岸の150kmにおよぶ地域を340年以上巡り続けてきた「廻り神楽」。正月になると黒森神社の神霊を移した「権現様」(獅子頭)を携えて集落を廻り、家の庭先で悪魔払いや火伏せの祈祷を行う。夜は宿となった民家の座敷で夜神楽を演じ、人々を楽しませる。人生のあらゆる節目の願いに応じ、亡き人の魂には神楽念仏を捧げる。東日本大震災後、その役割はますます大きくなっている。国指定重要無形民俗文化財。
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<監督からのメッセージ>
「なぜ神楽を続けるのか?」との私の問いに、ある若い神楽衆が「神ごとだからやんなきゃない(やらなければならない)」と答えました。
理由などない。使命や責任や大義のためではなく、ひたすら続けることが大事なのだと彼は言い切りました。津波であれほど悲惨な目にあった漁師たちに「なぜ海に出続けるのか?」と聞いても、同じように不思議な顔をされて「漁師は海にでて稼ぐのが当たり前だ」と返されます。
彼らのこの「当たり前」の答えのなかに、厳しい三陸で生き抜き、再起を果たして来たたくましさの源があるのではないかと感じています。
神楽や信仰に込められた願いには、彼らの強さと弱さが同居しています。
「3.11大津波」という大惨事の側面からだけではなく、彼らの先祖たちが繰り返してきた生き方を、映画で捉えたいと思いました。
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