世界でいちばん美しい村

写真家 石川梵 
ドキュメンタリー映画 初監督作品
©Bon Ishikawa
2016年/日本/DCP/ドキュメンタリー/108分

公式サイト

<スタッフ>
監督・撮影 : 石川梵

エクゼクティブプロデューサー : 広井王子
プロデューサー : 石川梵

ナレーション : 倍賞千恵子  

編集 : 簑輪広二  編集協力 : 道正由紀
音楽 : Binod Katuwal *はなおと*

協力 : 松竹 Canon 
      Cinema Sound Works ムーンファクトリー
オフィシャルサポーター :
 山田洋次   関野吉晴
 野口健    栗城史多
 高橋ツトム  安田菜津紀
 佐藤利明   宮崎学
 竹沢うるま  田口ランディ 
 岡本有子   西條剛央
 長倉洋海   林典子
 Jun Amanto  佐藤慧

後援 : ネパール大使館
配給 : 太秦
<ストーリー>
2015年4月、約9000人の犠牲者を出したネパール大地震。写真家・石川梵は震災直後、ジャーナリストとして初めて現地へ入り、ヒマラヤ奥地の震源地・ラプラック村にたどり着いた。壊滅した村で石川はひとりの少年と出会った。澄んだ瞳をした、14歳のアシュバドル。彼の村を想う気持ちに石川もまた思いを寄せ、別れ際、二人はふたつの約束をした。ひとつは、また村に戻ってくること。そしてもうひとつは、この孤立した村の惨状を世界に伝えること――。



「海人」、「The Days After東日本大震災の記憶」などの写真集で知られる
写真家・石川梵のドキュメンタリー映画、初監督作品。
雄大なヒマラヤの大自然、その懐で慎ましく暮らす人々。こどもたちの輝く眼差しと明るい笑顔。貧しくも助け合って生きるアシュバドルの家族、そして祈り。2015年、大地震直後のネパールを取材したことをきっかけに本作にて自身初のドキュメンタリー映画を製作した。ナレーションは、東日本大震災からいまもなお、復興活動に参加する女優、倍賞千恵子。ネパール大地震で壊滅した村が、悪戦苦闘しながら復興を果たそうとする。壮大なヒマラヤを背景に圧倒的な映像美とカメラワークで綴った叙事詩的物語。
梵さんの偉業  ・・・・・・・・・・・・・・・・ 山田洋次 (映画監督)
2011年3月11日の東北大震災、そして引き続き起きた福島原子力発電所の恐怖のメルトダウンの報に、『東京家族』という作品のクランクイン間近だったぼくたちスタッフはなす術もなくただ呆然としていたのだが、石川梵さんはその翌日単身で飛行機をチャーターして東北にとび、すさまじい津波の傷跡をフィルムに収めるという活動をしていたことを後になって知って驚いた。
普段はニコニコして穏やかで、どこに行くのも愛犬のボーダーコリーが一緒という平和な梵さんの、いったいどこにそんな爆発的といってもいいエネルギーがひそんでいるのだろうか。しかし彼のカメラマンとしての業績を振り返ってみれば実は冒険家のような激しい人生を過ごしてきた人だといえるのかもしれないと、遊び仲間のぼくたちは語りあったことだった。
その梵さんが2015年4月、ネパール大震災の報を聞くやいなやカメラをかついでカトマンズに飛んだのである。最初はもちろん被災の様相を写し取るのが目的だった。しかし救援活動を含めて2度3度通ううちに悲惨な暮らしをしている人々に愛情を感じはじめ、さらにはその人たちの生きる姿に本当の家族を感じはじめ、さらにはその人たちの生きる姿に本当の家族のあり方、人間のあるべき生活を深い感動の中に発見することになる。その成果がデジタルカメラによって動く映像として出来上がった。ネパールの人々を含めたアジアの民衆への梵さんの敬意と愛情からこの素晴らしい作品が生まれたのである。
 
<プロフィール>
監督  石川梵(写真家)
AFP通信(Agence France Press)のカメラマンを経て、1990年よりフリーの写真家となる。
1984年から伊勢神宮の神事を初めとして祈りをテーマに世界各地で撮影を行う。
また、近年ではヒマラヤ空撮など、世界各地で空撮映像を発表し、Life、National Geographic、Paris match、Geo、New York Times、Washington Postなど世界の主要新聞、雑誌で発表されている。世界の空撮を通して地球の歴史を撮り、祈りを通して人間の原存在に迫るという二つのライフワーク。そして、2015年に起きたネパール大震災の際に取材でラプラック村に行ったのを機に自身初のドキュメンタリー映画の製作を始動。
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