禅と骨

粋人か?はたまた変人か?
京都の禅僧、日系アメリカ人ヘンリ・ミトワ その一代記。
大ヒット作『ヨコハマメリー』の中村高寛監督が11年ぶりに放つ渾身の長編ドキュメンタリー!
(c)大丈夫・人人FILMS
2016年 / 127分 / HD 16:9 / 5.1ch 配給:トランスフォーマー

公式サイト

< ドラマパート出演>
ウエンツ瑛士   余 貴美子   利重剛   伊藤梨沙子   チャド・マレーン   飯島洋一
山崎潤   松浦祐也   けーすけ   千大佑   小田島渚   TAMAYO   清水節子
ロバート・ハリス   緒川たまき   永瀬正敏   佐野史郎

ナレーション : 仲村トオル

音楽 : 中村裕介×エディ藩・大西順子・今野登茂子・寺澤晋吾・武藤イーガル健城

 挿入曲 「赤い靴」  岸野雄一 × 岡村みどり × タブレット純、
       「京都慕情」  岸野雄一 × 重盛康平 × 野宮真貴

エンディング曲 「骨まで愛して」  コモエスタ八重樫 × 横山剣(CRAZY KEN BAND)
<スタッフ>
監督・構成・プロデューサー : 中村高寛

プロデューサー : 林海象
<ストーリー>

横浜生まれの日系アメリカ人禅僧 ヘンリ・ミトワ。枯淡の境地の人…と思いきや?
京都嵐山・天龍寺。世界遺産にも登録されているこの名刹に、一風変わった禅僧がいた。名はヘンリ・ミトワ。1918年、横浜でアメリカ人の父と新橋の芸者だった母の間に生まれた日系アメリカ人である。1940年、単身渡米。戦時中は敵性外国人として、日系人強制収容所で過ごした。戦後、ロサンゼルスで幸せな家庭を築き、1961年、帰国。時代の波に翻弄されながらも、日本文化をこよなく愛し、茶道・陶芸・文筆にも優れた才能を発揮したヘンリは、古都の多彩な文化人や財界人に囲まれ、悠々自適の晩年を楽しむ…はずだった。
「“赤い靴”をモチーフにした映画を作りたい!」、80歳を目前に突如、追い求めた夢によって、家族や周辺の人々を巻き込み、彼が築き上げてきた“青い目の文化人”という地位から大きく逸脱していく…。

ドキュメンタリー + ドラマ + アニメ ジャンルを縦横無尽に駆け巡る異色作
大ヒット作『ヨコハマメリー』の中村高寛監督が、8年の歳月を費やして完成させた待望の長編ドキュメンタリー第2作は、昭和を生きた、複雑で、胡散臭くて、滑稽で、愛おしい、ひとりの男の波乱に満ちた人生の物語。
ドキュメンタリーの手法のみならず、ドラマ、アニメなど、様々なジャンルを駆け巡りながら、ヘンリ・ミトワという人間に迫っていく。
一篇の劇映画かと見紛うドラマパートでは、青年時代のヘンリをウエンツ瑛士、母親を余 貴美子が演じ、他にも永瀬正敏、佐野史郎、緒川たまき、利重剛等、豪華な俳優陣が顔を揃える。挿入されるアニメーションのキャラクター原案は、人気漫画家 今日マチ子。ナレーションは仲村トオル。音楽面で、横浜ゆかりのエディ藩、横山剣(CRAZY KEN BAND)を始め、大西順子、岸野雄一、野宮真貴、コモエスタ八重樫他、錚々たるアーティストがサポートしている。


<コメント>
デビュー作は勢いで撮れるが、第2作は容易くない、と痛感している時、ヘンリ・ミトワと出会った。彼の「映画を撮りたい!」という強引ともいえる純粋な想いが、私の境遇と重なりキャメラを回しはじめた。ゆえに本作は、禅僧の彼を紹介したり、禅の教えを説いた内容では全くない。では何故、『禅と骨』なのか?それは撮影中、ある住職の言葉が、この映画のスタイルを決める指針となったからだ。
「どんな仕事をしていても、その道を極めていけば、すべては“禅”に通じていく」という。
頭の中で何かが閃いた気がした。私は“映画”という道で、それをやればいいのだと。
監督 中村高寛
 
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