毎年恒例上映
<32年目のチェルノブイリ>

4.26 毎年恒例上映!
+Photo by Motohashi Seiichi

1986年4月26日にチェルノブイリ原子力発電所でレベル7の事故が起きてから32年。今年も毎年恒例の”4.26上映”を行います。今年は『ナージャの村』(1997)、『アレクセイと泉』(2002)と、その監督・本橋成一が二作の撮影地を訪れ、昨年取材・発表した『ベラルーシ再訪2017』(2017)に加え、本橋とも親交の深かった「原爆の図」で知られる丸木位里・俊夫妻が登場する作品を上映します。
チェルノブイリ原発事故の後、丸木夫妻は美術館の庭に「原発の放射能はひろしま、長崎のと同じものです」「原発いらない、いのちが大事」と記しました。丸木夫妻が描いた広島や水俣の人々、原発事故による汚染地に住み続ける人々、事故から30年経って誰もいなくなってしまった故郷、それらを続けて観ることで、人間と核、環境、共同体とは何なのかということを考えていただければと思います。
  企画 : ポレポレ東中野
協力 : ポレポレタイムス社、シグロ
 チラシ裏面
※タイムテーブル等詳細はこちらもご参考にご覧ください
 上 映 作 品
『ナージャの村』
(1997年|118分|35mm→HD)


監督・企画・原案 : 本橋成一
製作 : 神谷さだ子、小松原時夫
撮影 : 一之瀬正史
音楽 : 小室等
録音 : 菊池信之
編集 : 佐藤真
スチール : 大西暢夫
ナレーション : 小沢昭一

チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシのドゥヂチ村。そこに故郷を離れず、汚染された村に残る6家族がいる。大地に根差してたくましく生きる彼らの暮らしを捉えた写真家・本橋成一の初監督作品。


『アレクセイと泉』
2002年|104分|35mm→HD)

  『アレクセイと泉』予告編
監督 : 本橋成一
製作 : 神谷さだ子、小松原時夫
撮影 : 一之瀬正史
音楽 : 坂本龍一
録音 : 弦巻裕
編集 : 村本勝
スチール : 明石雄介
ナレーション : アレクセイ・マクシメンコ

ベラルーシ・ブジシチェ村はチェルノブイリ原発事故によって放射能で汚染された。しかし村の泉からは放射能が一切検出されない。豊かな大地、奇跡の泉と共に暮らす人々を、坂本龍一の音楽と美しい映像で綴ったベルリン映画祭受賞作。


「ベラルーシ再訪2017」
(2017年|35分|HD

監督 : 本橋成一
プロデューサー : 大槻貴宏
撮影・編集 : 石川翔平

2017年3月11日、本橋成一は12年ぶりにベラルーシ・ブジシチェ村を訪れ、今は故郷を離れたアレクセイと一緒に村を歩いた。翌日はナージャ一家を訪ねる。事故から31年経って、ベラルーシの人々はどのように暮らしているのか。また、映画の舞台となった村には誰が残っているのか。


『水俣の図・物語』
(1981年|111分|16mm→DVD)

監督 : 土本典昭
製作 : 高木隆太郎
撮影 : 瀬川順一、一之瀬正史
音楽 : 武満徹   詩 : 石牟礼道子   水俣の図 : 丸木位里、丸木俊

1979年晩秋、水俣湾のほとりに紙をひろげ写生にかかる丸木位里、丸木俊夫妻の姿があった。広島の被爆の体験を地獄図として描いた丸木夫妻が、今、水俣を表現しようとしているのだ―。水俣は悲劇の海なのか。巨匠・土本典昭が描いた丸木夫妻の創作の姿。


『ビデオ絵本 ひろしまのピカ』
(1987年|25分|16mm→DVD)

監督 : 土本典昭
製作 : 山上徹二郎
撮影 : 清水良雄
音楽 : 小室等  絵・文 : 丸木俊  語り : 中山千夏、竹下景子

「原爆の図」の絵本版ともいえる「ひろしまのピカ」は、世界数十ヵ国で翻訳・出版され、数多くの受賞・選定に輝いた。これは「ひろしまのピカ」をビデオ化したものである。単に悲惨さを訴えるにとどまらない平和への祈りがここにある。これは「現代のおとぎ話」である。


『HELLFIRE:劫火―ヒロシマからの旅―』
(1988年|58分|16mm→DVD)

監督 : ジャン・ユンカーマン
製作 : ジャン・ユンカーマン、ジョン・W・ダワー
日本語版製作 : 山上徹二郎
出演 : 丸木位里、丸木俊

この記録映画は丸木夫妻のこれまで歩んできた芸術への旅路をふりかえりながら、平和の尊さ、相互理解がもつ可能性について語りかける。二人の半生と「原爆の図」のこと、そして晩年期を迎えてもなお精力的に各地へ赴いて制作を続ける二人の姿を映す。
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