戦争の「記憶」を継承していく
「ひめゆり学徒隊」の体験を伝え続けてきた、沖縄のひめゆり平和祈念資料館では、元学徒や元教師など、戦争体験者が歴代の館長を務めてきました。昨年3月、元学徒の島袋淑子館長(90)が退任し、後任に戦後世代の館長が初めて誕生しました。
「戦争の実相を伝える」、とひめゆりの皆さんは言います。実相を知ることで、戦争は遠いものだと思っている若い世代に、平和を守っていくことが如何に大切であるかが、伝わるのです。
資料館では2000年代前半から、戦争証言を伝える次世代の育成に力を入れてきました。戦争を知らない世代でも、ひめゆりの体験をつないでいく。そうした思いのひとつとして、この映画はあります。
一人から、次のひとりへ手渡していきたい
ひめゆりの生存者の記憶を受け取った時、どのようにして次の世代に継いでいくのか、その重さを実感しました。
映画を受け取った皆さんが「一人から、次のひとりへ」手渡していただければ、と願っています。
6月23日は「沖縄慰霊の日」。島全体が鎮魂の想いに包まれるこの日にちなみ、2007年の公開以来、ポレポレ東中野と共に毎年上映を続けてきました。
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映画 『ひめゆり』 監督・上映スタッフ |
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