まぶいぐみ

“まぶい(魂)ぐみ”とは、沖縄の方言。
失った(落とした)魂を元に戻す事。沖縄の地域信仰的な所作。
2017年/110分/デジタル作品


公式サイト

<スタッフ>
監督 : 本郷義明

原案・監修 : 三木健 

プロデューサー : 末吉真也

撮影 : 川満洋平、與那良則
音楽 : ARIA・国吉亮・金川哲也 a.r.t 

ナレーター : 山川建夫
題字 : 豊平峰雲
企画 :
 ニューカレドニアからのまぶいぐみ映画製作委員会
 株式会社シネマ沖縄

製作・著作 :
 ニューカレドニアからのまぶいぐみ映画製作委員会、
 株式会社シネマ沖縄

特別協賛 : 一般財団法人 沖縄美ら島財団
助成 : 文化庁文化芸術振興費補助金
      ニューカレドニア南部州政府
<ストーリー>
今から110年以上も前、沖縄からニューカレドニアに渡った日本人の中には、現地のカナック人と家庭を築く者も数多くいた。
しかし太平洋戦争が始まるやいなや、日本人移民はすべて捕虜となりオーストラリアの収容所へ送られ、残された家族も財産を没収されてしまう。
終戦を迎えると、収容所の日本人はみな日本本国へと強制送還され、ニューカレドニアの家族たちは日本人の嫁子供として迫害と差別を受けながら、再会を許されることはなかった。
彼女たちの二世、三世も父親の国の言葉や文化は知らず時は過ぎていった。
「自分たちのアイデンティティーはどこにあり、その元となる国はどんなところなのか?」、「父や祖父はどうなったのか?なぜ帰って来なかったのか?」沖縄では自分の魂のことを“マブイ”と言います。
父から受け継がれ育まれてゆくはずの自分のマブイを持たない二世、三世は、世界のウチナーンチュ大会を通して、今ようやく、自身の中に取り戻すこととなる。
<概要>
原作者であるジャーナリスト、三木健は2006年、ニューカレドニアで開催された日系移民の写真展で、ある家族に懇願される。
「私たちの父を探して」と。

日本へ戻った彼はその父のルーツ探しに奔走する。
次第に明らかになるニューカレドニアへ渡った人々の空白の移民史。
しかし日系一世はみな既に亡くなっており二世、三世でさえ高齢を向かえていた。
今、この史実を残さなければすべてが時間の流れとともに消え去ってしまう。
今、後世に引き継いでゆかなければ。
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