ラッカは静かに虐殺されている

次々と殺されていく仲間や家族。そして自らにも忍び寄る暗殺の魔の手—。
2017/アメリカ/92分/アラビア語・英語/2.35:1/5.1ch/DCP

BAFTA英国アカデミー賞 ドキュメンタリー部門 ノミネート(2/18発表)
DGA全米監督組合賞 ドキュメンタリー監督賞
シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭 審査員大賞受賞
CPH:DOX 2017 観客賞受賞
サンダンス映画祭2017正式出品 米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ショートリスト
ダラス国際映画祭シルヴァー・ハート賞受賞  
モントクレア映画祭ドキュメンタリー部門 審査員特別賞受賞・監督賞受賞
ゴールウェイ・フラー映画祭観客賞受賞  
トラバース・シティ・映画祭 市民ジャーナリズム特別「設立者」賞

公式サイト

<スタッフ>
監督・製作・撮影・編集 : マシュー・ハイネマン(『カルテル・ランド』)、
編集 : マシュー・ハマチェク、パックス・ワッサーマン
音楽 : H・スコット・サリーナス、ジャクソン・グリーンバーグ 
製作総指揮 : アレックス・ギブニー(アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞『「闇」へ』監督)
字幕翻訳 : 今井朗子 / 字幕監修 : ナジーブ・エルカシュ
配給 : アップリンク




<ストーリー>
我々が勝つか 皆殺しにされるかだ
武器はスマホ。戦後最悪の内戦で勃発したニュータイプの戦争に迫る
ドキュメンタリー史上、最も緊迫した90分。
戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014年6月、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国」(IS)がシリア北部の街ラッカを制圧した。かつて「ユーフラテス川の花嫁」と呼ばれるほど美しかった街はISの首都とされ一変する。爆撃で廃墟と化した街では残忍な公開処刑が繰り返され、市民は常に死の恐怖と隣り合わせの生活を強いられていた。

海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”( Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)が秘密に結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。

メキシコ麻薬密売地帯に危険を顧みず潜入した前作『カルテル・ランド』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補になるなど各国の映画祭で高い評価を受け、ドキュメンタリー作家として一躍その名を世界に轟かせたマシュー・ハイネマン監督。彼が次にカメラを向けたのは、5年間での死亡者が47万人*にものぼるシリア内戦だった。その内戦で勃発したスマホを武器に戦うニュータイプの戦争に迫る。製作総指揮をアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『「闇」へ』を監督したアレックス・ギブニーが務め、想像を絶するほどの極限の緊迫感を持つドキュメンタリーが完成した。

(*2011年~2015年の推定数:シリア政策研究センター調べ)
<コメント>
年間ベストの1本 
ポール・トーマス・アンダーソン(映画監督『マグノリア』『ファントム・スレッド』)
<プロフィール>
マシュー・ハイネマン( 監督・製作・撮影・編集)
1983年生まれ。ニューヨーク在住。前作『カルテル・ランド』はアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補作。2015年のサンダンス映画祭の最優秀監督賞と最優秀審査員撮影賞も受賞する他、多くの映画祭で受賞するなど高い評価を受ける。
本作『ラッカは静かに虐殺されている』では、BAFTA英国アカデミー賞ドキュメンタリー部門ノミネート(3/5発表)、 DGA全米監督組合賞 ドキュメンタリー功労賞 ノミネート (2/8発表)、 シェフィールド国際ドキュメンタリー映画祭では審査員大賞受賞、CPH:DOX 2017観客賞受賞するなど多くの映画祭で高い評価を受けている。
過去作に『ESCAPE FIRE: The Fight to Rescue American Healthcare』(2012)、TVシリーズ『The Alzheimer's Project』など。
次回作は『A Private War』。実在した戦場ジャーナリスト、メリー・コルビンをテーマにした作品。撮影監督はロバート・リチャードソン、出演にロザムンド・パイク、ジェイミー・ドーナンなど。
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