一人から次のひとりへ伝えたい
観客としてこのドキュメンタリーに出会い、観るだけでなく伝える行動をした人たちが多くいます。全国で市民上映会が生まれる力になりました。今も上映事務局の一端を担っているスタッフは、映画に出会った30代当時の気持ちをこう語ります。
「僕は普段、積極的に行動する人間じゃない。
政治を変えるとか、戦争をなくすって
自分は何も出来ないから無力感を感じるし、
絶望したくないから思考停止させていた。
でも、映画を観終わって、何かが宿る。
映画のチラシをごっそりもらって周りの人に配りはじめていた。
次に伝えたかったから。
平和に対して、今までのように
引きこもっていようという思考は消え去った。
それを“希望の映画”って言う人もいる。」
(富士 海)
ひめゆり学徒の生存者が90歳代となり、ひめゆり平和祈念資料館に戦後世代の館長が誕生しました。次の世代にバトンは引き継がれています。一人から次のひとりへ、ひめゆりの平和への願いが伝わっていくことを願ってやみません。
6月23日の「沖縄慰霊の日」にちなみ、公開以来ポレポレ東中野と共に上映を続けています。
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映画『ひめゆり』上映事務局 |
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