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<出演>
渡辺美佐子
高田敏江 寺田路恵 大原ますみ 岩本多代 日色ともゑ
長内美那子 柳川慶子 山口果林 大橋芳枝 |
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<スタッフ>
監督 : 井上淳一
「憲法くん」作 松元ヒロ
音楽 : PANTA
製作 : 馬奈木厳太郎
プロデューサー : 片嶋一貴
撮影 : 蔦井孝洋 土屋武史 髙間賢治
向山英司 照明 石田健司
録音 : 臼井勝 光地拓郎
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ヘアメイク : 清水美穂
編集 : 蛭田智子
助監督 : 末永賢 植田浩行
制作 : 長谷川和彦 宮城広
メイキング : 小関裕次郎
宣伝プロデューサー : 岩本玲
協力 : 「夏の会」
製作プロダクション : ドッグシュガー
配給・宣伝 : 太秦株式会社 |
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<ストーリー>
芸人・松元ヒロの一人語り「憲法くん」を名優・渡辺美佐子が鎮魂の意を込めて演じる!
「憲法くん」とは、井上ひさし、永六輔、立川談志も絶賛したお笑い芸人・松元ヒロが20年以上、日本国憲法の大切さを伝えるためユーモラスに演じ続けている一人語りである。
「憲法くん」はこう言う。「わたしというのは、戦争が終わった後、こんなに恐ろしくて悲しいことは、二度とあってはならない、という思いから生まれた、理想だったのではありませんか」。そして、「わたしの初心、わたしの魂は、憲法の前文に書かれています」と憲法前文を一気に暗唱する。憲法に対する深い愛と洞察が込められたこの「憲法くん」を語るのは、「戦争を知る世代として、再び戦争の悲劇がこの国に起こらないように、この役を魂を込めて演じました」という、今年87歳になる名優・渡辺美佐子。文字で読む憲法と違い、本作で朗読される日本国憲法前文は、心の奥深くに突き刺さる。
原爆朗読劇を続けるベテラン女優陣が語る戦後、未来へ託す思いとは――
渡辺美佐子は初恋の人を疎開先の広島の原爆で亡くしたことを戦後35年目の1980年になって知った。彼の死を知った渡辺は中心メンバーとなり、現在まで33年間、鎮魂の想いを込めてベテラン女優たちと原爆朗読劇をやり続け全国各地を回っている。しかし、その朗読劇は今年で幕を閉じる。本作では渡辺をはじめ、女優たちがこの活動を通じて抱くそれぞれの思いを語る姿を映し出す。
監督は『大地を受け継ぐ』(15)で原発事故により汚染された土地で農作物を作り続ける農家と、そこを訪れる学生たちの姿を真摯に見つめたドキュメンタリーを手掛けた井上淳一。同作でもタッグを組んだ弁護士の馬奈木厳太郎とともに、「憲法とは何か?なぜできたのか?」という原点を見つめ直すことができる作品を完成させた。子どもから大人まですべての人が日本国憲法について考えるきっかけを与えてくれる必見のドキュメンタリー!
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<監督コメント>
「映画を武器に世界と闘う」とは、我が師・若松孝二監督の言葉だが、憲法改正がいよいよ現実のものとなってきそうないま、表現にかかわる者の端くれとして、何もしなくていいのか。
そういうやむにやまれぬ思いから、この映画を作った。戦争の記憶が薄れ、憲法にこめられた理想が忘れ去られつつあるいまこそ、ひとりでも多くの人にこの映画が届くことを願うのみである。
井上淳一 監督
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