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<キャスト>
松浦りょう 五頭岳夫 水木薫 佐藤結良 松㟢翔平 髙橋佳子 渡辺紘文
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<スタッフ>
監督・脚本・編集 : 金子由里奈
音楽 : Tokiyo(And Summer Club)
主題歌「なめたらしょっぱいのか」
助監督 : 古田智大
撮影 : 平見優子
照明 : 日比野博記
録音/整音 : 五十嵐猛吏
特技監督 : 青井泰輔
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美術 : 中村哲太郎
ヘアメイク : 石松英恵
衣装 : 川崎祐美
スチール : 北田瑞絵
ビジュアルデザイン : 原野萌
企画 : 直井卓俊
プロデューサー : 藤田直哉
製作・配給 : yurinakaneko |
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<ストーリー>
<幽霊って、どこから声を出しているんだろう>
バンド練習に向かうバスの中、芹佳那子が遭遇したのは、とあるメロディ。歌を口ずさむ老婆が抱える木箱に興味を惹かれた佳那子は、練習をすっぽかして彼女のストーキングを開始。乗客が少なくなっていくバス。夜に包まれた終着駅。名前のわからない街で佳那子がたどり着いた先は――。これは、“死者”と”声”を巡る、小さくも壮大な旅の記録。
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<概要>
金子由里奈、はじめての長編作品!
監督は金子由里奈。作品を発表するごとにセンセーションを巻き起こしている日本映画界の新星。2018年、山戸結希監督プロデュース企画『21世紀の女の子』で唯一の公募枠に選ばれ、伊藤沙莉主演『projection』を監督。翌年には自主映画『散歩する植物』がPFFアワード2019に入選。破竹の勢いで独創的な作品を世に送り出す金子は、今作『眠る虫』にて見事ムージックラボ2019グランプリに輝いた。単独での劇場デビューとなる本興行では自主配給を務める。劇伴を担当するのはTokiyo(And
Summer Club)。映画全体の夢心地で不穏なムードは、彼女の手によりさらなる醸成を得た。
調和と不調和を紡ぐ俳優たち
儚くも圧倒的な存在感を放つ主役・佳那子を演じるのは松浦りょう。今作『眠る虫』で堂々の初主演を飾る。脇を固める俳優陣にも注目だ。数多くの名匠作品に参加してきた五頭岳夫、『僕はイエス様が嫌い』(2019)でのまっすぐな瞳が記憶に新しい佐藤結良、実力派女優の水木薫、モデルの松㟢翔平、高橋佳子、さらには異能の映画監督・渡辺紘文の登場と、既存の枠に捉われない伸びやかなキャスティングが実現。各分野から参集した演じ手たちが、金子の詩的映画世界を生き生きと伝える。
劇場は、なにやら異様な雰囲気に
音と画の立体的な邂逅にこだわり、音響は5.1chサラウンド、画面サイズはスタンダードを採用。全方位を心地よい音像に包まれたまどろみの中、劇場は新しいゆりかごに変わる。観客は同時にありありと覚醒している自分を発見することだろう。『眠る虫』は思い出されなくなった記憶たちを刺激し、甘美な喜びをまとって生活に残響し続ける。すべての痕跡は愛おしく、物語のいとなみはいつまでも続く。
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<プロフィール>
金子由里奈(監督)
1995年 東京生まれ。立命館大学映像学部卒。立命館大学映画部に所属し、これまで多くのMVや映画を制作。チェンマイのヤンキーというユニットで音楽活動も行なっている。監督作『食べる虫』(2016)が第40回ぴあフィルムフェスティバル一次通過作品となる。山戸結希監督プロデュース『21世紀の女の子』(2018)公募枠に選出され、伊藤沙莉主演の短編作品『projection』を監督する。同年、自主映画『散歩する植物』(2019)が,第41回ぴあフィルムフェスティバルのアワード作品に入選し、香港フレッシュ・ウェーブ短編映画祭でも上映される。長編最新作『眠る虫』はムージックラボ2019にて見事グランプリに輝いた。 |
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