島にて

日本海にぽっかりと浮かぶ山形県の離島———飛島(とびしま)。
140人が暮らすこの島に、未来のヒントがありました。
2019年/日本/DCP/99分/ドキュメンタリー
英題:Tobishima


公式サイト

<スタッフ>
監督 : 大宮浩一、田中圭 

プロデューサー : 大宮浩一、木下繁貴

撮影 : 前田大和 
整音 : 石垣哲 
編集 : 遠山慎二
助成 : 文化庁文化芸術振興費補助金
       (映画創造活動支援事業)
       独立行政法人日本芸術文化振興会

制作 : 大宮映像製作所 
製作 : 『島にて』製作委員会 
配給 : 東風
<ストーリー>
島で生きるということ——。
人が集団で暮らし、社会を営むために
無くてはならないものとは?
日本海の沖合にぽっかりと浮かぶ山形県唯一の有人離島——飛島(とびしま)。
酒田港から定期船で75分、島の面積は2.75㎢。本土を望めば雄大な鳥海山、豊かな自然をたたえた島は、その全域が国定公園に指定されている。
かつて日本海側の海の交通の要所として栄え、島民の多くは漁業や農業で生計を立ててきた。「北は樺太、南は九州まで、いろいろな思い出があるけど、今はわびしいもんだ」と往時を懐かしむのは、漁師の和島十四男さん(80)。過疎と高齢化が進み、現在は140人ほどが暮らす。今年は、島でただ一人の中学生・渋谷新くん(15)が卒業の時を迎えようとしていた。高校進学が決まれば、新くんは島を離れ、飛島小中学校は休校となる。いっぽう、UターンやIターンで島に来た若い人たちがいる。
島内に雇用を生み出そうとユニークな取り組みを続ける「合同会社とびしま」の共同代表・本間当さん(38)もその一人。「“漁師にだけはなるな”と育てられたけど、なぜか島に戻ってきた」と笑う。

人が人として、社会を営み、生きていくために本当に必要なものとは何か? 平成最期の一年間、飛島の人々の暮らしを記録した本作が映し出すのは、生活者たちのエピファニー、継承と再生の兆し、ある時代の終わりと始まり。監督は、文化庁映画賞受賞『ただいま それぞれの居場所』の大宮浩一と毎日映画コンクール受賞『桜の樹の下』の田中圭。


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