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<キャスト>
高合宏美
徳原晋一 |
目加田泰成
横沢美智香 |
境原英樹
芳葉弥希 |
中務一友 |
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<スタッフ>
監督 : 北沢幸雄
プロデューサー :
飯泉幸夫 古川千恵子 久保和明
製作担当 : 増野琢磨 |
撮影 : 佐藤芳郎
照明 : 小川満 高原賢一
録音 : 田村亥次
助監督 : 海野敦
製作 「AZA−ARI」制作実行委員会 |
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<ストーリー>
顔に大きなアザ”を持った女、永田宏美。その形は拭いきれない劣等感となって彼女の心に大きく広がっている。世間から目を伏せ、相手の目を見て会話も出来ない宏美は、人前に出ない仕事を選んでいた。自分は他人のように幸せには生きられない、誰にも自分の気持ちは理解できないと深く諦めながら。寮と職場を往復する彼女の日常は極めて単調なものだった。
それが、ある男との再会で一変する。川沿いのベンチで隣り合わせになった山上一也は一年前の登山で宏美とすれ違った思い出の中の男だった。運命的な出会いを感じた二人は急激に惹かれあう。
山上もまた心に大きな傷を持っていた。彼には前科があった。罪名は「殺人」。しかし山上は、自分の心の大きな傷と戦いながらも立ち直ろうと朴訥に仕事に打ち込んでいた。そして二人は最後にある約束を交わす・・・。 “顔に大きな傷”を持った女と“心に大きな傷”を持った男。それぞれの人生が切なく、そして運命的に交差する。
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<コメント>
顔にアザのある女性主人公の寡黙さは、リアルなユニークフェイス当事者そのもの。
引っ込み思案になるしかない現実をこの映画はよく描いている。
―NPO法人ユニークフェイス代表 石井政之
北沢幸雄監督は、真摯に人間を見つめてきた監督です。その誠実さが髣髴とする佳作です。
--日本ジャーナリスト会議(JCJでも可)映画担当 木寺清美
映画は観客に見てもらって価値が出るものだ。
配給も決まらずに制作する「自主映画」は嫌いだった。
しかし、映画を撮りたくても撮れない状況になって初めて、本当の覚悟が出来た。
自分の思うような見せ方を、人任せではなく、自分自身でしなければいけないと気付いた。
―北沢幸雄 |
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<監督プロフィール>
監督・脚本 北沢幸雄
学生時代、ピンク映画助監督のアルバイトがきっかけで映画業界へ。
若松浩二、西原義一、稲生実、小林悟、小川和久各監督に助監督として参加。
1978年「さすらいの性」で監督デビュー。以降は勢力的に監督作品を発表。そんな長いキャリアにも映画に対する本人の姿勢と配給・制作側の方針が合致することは少なかったと北沢自信は語る。数々の製作現場で作品を作り続けた後、一度は映画の世界を離れてしまうが、それでも捨て切れなかった映画に対する長年の思いが、自主制作映画「AZA−ARI」を誕生させた。
監督作品やVシネマが170本を越えるベテラン監督の北沢は、堀禎一や城定秀夫といった近年活躍が目覚しい若手作家たちからも絶大な支持を受けている。 |
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