|
<出演>
大場はるか
兵藤さや
池田光咲
小島あん
天川紗織 |
普天間みさき
工藤あゆり
川元みく
星れいら
遠藤雅 |
梅本静香
松本あやか 山中知恵
小林寧子
渡辺真起子 |
上杉まゆみ
立花あんり
|
|
|
<スタッフ>
監督・原案・編集:西川文恵
脚本:田中智章
撮影:丸池納
照明:森谷清彦
録音:長村翔太
助監督:北村翼
制作主任:小林憲史
手話監修:大橋ひろえ
手話通訳:大野和英
|
ダンス振り付け:佐藤有希 小倉加有里
音楽:D・A・I
エグゼクティブ・プロデューサ−:田原 尚
プロデューサー:石川陽一、内田浩司、西川文恵
アソシエイト・プロデューサー:廣田 孝
製作:アイマックス
制作・配給:ヴォストーク
宣伝・配給協力:ユナイテッド エンタテインメント
特別協賛:魚沼の宝、軒猿
(C)アイマックス
|
【推薦】
厚生労働省児童福祉文化財推薦/映倫年少者映画審議会推薦
中央青少年団体連絡協議会推薦/新潟県優良映画推奨/東京都推奨
【後援】
新潟市 魚沼市 南魚沼市 新潟市 新潟県フィルム・コミッション協議会 NPO法人しゅわるハンズ |
|
<概要>
耳の聴こえない少女がストリートダンスと出会い、仲間とともに大会を目指す、
とびきりピュアな青春ドラマが出来上がった!
新潟県・魚沼地方をモデルにしたとある地方都市。聾学校に通う耳の不自由な女子中学生は、ひょんなことから聴者の少女たちのストリートダンスチームに参加することになり、仲間との友情やぶつかり合いを通して自らのハンディキャップと向き合いながら、ダンス大会という目標を目指して皆とともに成長していく。
「聴覚障害」と「ダンス」をモチーフに少女たちの成長を描いた本作の撮影は、2008年の夏に新潟県の魚沼市・南魚沼市・新潟市で行われ、地元のフィルムコミッションによる協力のもと、約500人ものエキストラが参加した。この地を選んだ理由の一つは新潟県が近代聾唖教育の父と呼ばれる小西信八(のぶはち)の出身地であり、過去にヘレンケラーが訪れた長岡聾唖学校があるなど、古くから聾唖教育の伝統を持つ地域としても知られているからである。
2009年に完成した本作品はアメリカやインドネシアなど各国の映画祭に招待され、数々の賞に輝く。国内では2010年3月に「新潟しゅわる映画祭」、9月に「あいち国際女性映画祭二〇一〇」「第15回長岡アジア映画祭」にて上映されるとじわじわと話題を呼び、資金難による配給ピンチを乗り越えて遂に今年公開にこぎつけた。
耳に障害を持つ難しいヒロインを演じたのは当時15歳だった大場はるか。セリフで表現できない少女の繊細な気持ちを仕草やダンスで表現し、見事に演じきった。その母親役には『愛のむきだし』(09) 『ヘヴンズストーリー』(10)渡辺真起子、劇中では娘役の大場と言葉を交わさないながらも、母娘の微妙な距離感を的確に刻みつけている。そのほかダンスのチームメイトとして普天間みさき、梅本静香、上杉まゆみなどフレッシュな顔ぶれが出演している。
スタッフには、新潟の田園風景とダンスにかける少女たちの躍動感を美しく映し出した『眠る男』(小栗康平監督)でベルリン国際映画祭他で多くの賞を得た丸池納がキャメラを回し、音楽は元「Do As Infinity」のリーダーで浜崎あゆみ等の作曲家として知られる長尾大(D・A・I)が手がけている。また手話の演技には、先天性聴覚障害者として生まれながらも自らの努力で口話と手話を獲得し、現在女優やサインボーカルダンサーとして活動を続けている大橋ひろえが監修を務めた。そしてメガホンを取ったのはロンドンで映像制作を学び、これが初の長編監督作となる新鋭・西川文恵。音の振動を伝える演出にこだわり、思春期の少女たちの放つ一瞬のきらめきを女性ならではのみずみずしい感性ですくい上げた。
美しい田園風景の中、すくすくと伸びる稲穂のようにまっすぐな少女たちの姿に心を洗われる、とびきりピュアな青春ドラマをご堪能ください! |
踊っていれば、ひとりじゃない……
ハンデを乗り越えたとき、少女たちの心はひとつになった。
世界に涙と勇気を与えた
新潟産ハートフル 青春ガールズ・ムービー!!
|
<ストーリー>
耳が聴こえなくても、踊っていれば、ひとりじゃない!
耳が聴こえないというハンディキャップを持つ中学生の少女・優紀(大場はるか)は母親の志摩子(渡辺真起子)と二人暮らし。母や聾学校のクラスメイトたちの優しさに恵まれながらも、心のどこかでは孤独を感じてもいた。
そんな優紀に元気を与えてくれたのがカリスマダンスチーム「RIP☆GIRLS」だった。優紀は部屋で独りDVDのボリュームを最大に上げ、その音を体で感じながら画面の中の「RIP☆GIRLS」と共にいつまでも踊るのだった。
ある日、学校からの帰り道に練習中のダンスチーム「Jumping girls」と出会う。
最初は遠巻きに彼女たちのダンスを眺めていた優紀だったが、チームキャプテンである麗奈(普天間みさき)に誘われチームの一員になった。耳の聞こえない優紀だったがダンスが好きな気持ちは誰にも負けない。ハードな練習をこなすうちに、麗奈と優紀は良き友達でありライバルへとなっていく。
放課後のダンスの練習を通して聴者の少女たちとの交流を深めていく優紀だが、一方で仲が良かった聾学校のクラスメイトとの距離が少しずつ広がっていく。娘の変化に心配する母親の志摩子、そんなときに事件が起こった。交通事故で麗奈が足を負傷してしまったのだ。夏のダンス大会を目前に、麗奈の不注意を責めるチームメイト。チームは麗奈のパートを巡って大きく揺れ、関係もギクシャクしてくる。そして麗奈の代わりに選ばれたのは新人の優紀だった・・・。
果たして優紀は無事に大会に出場し、チームは結束を取り戻せるか!? |
|
<コメント>
●「あいち国際女性映画祭2010」でのご感想(抜粋)
「感動的な映画であった。私はダンスも歌も分からないが目と耳と身体で感じる事が出来た。母親の接し方が又よかった。こんなかかわり方がうらやましかった。」
「農道(あぜみち)を通しての、主人公の成長振りの様子、周りの風景の描写とで生き生きして良かった。障害者を描いているが、それを忘れさせてくれる映画でした。」
「聴覚障害者の生活の一部を切り取った様な重いテーマの映画にもかかわらず、ヒップホップの曲に合わせてストーリーが展開していく様な、軽快でリズミカルで明るくさわやかな映画でした。」
●「魚沼市での上映会」でのご感想(抜粋)
「身近な風景があちこち散りばめられていて親しみ深く観させていただきました。内容的にも素敵でみなさんにも伝えていきたいものでした。(40代女性)」
「なじみのある景色ばかりの中でこんなすてきなお話が描かれていてうれしくほこらしかったです。(40代女性)」
「今日、二回目でしたがまた新たな感動と発見がありました。ぜひ公開されて多くの方にみてもらえるようになることと期待しています。(40代男性)」
「この映画で、女の子がダンスをして、仲間をつくっていくところがすごく心にのこりました。耳が聞こえないけど熱心にがんばっていくすがたがよかったです。(10代未満女性)」
「失敗しました。ハンカチを忘れたので、流れてくる涙が止まりませんでした。優しい気持ちになりました。(30代男性)」
「踊る喜びを通して生きる力が湧いて来る様子が力強く感じられ、私達の人生にも通じる所があります。(60代女性)」
|
<プロフィール>
監督・原案・編集:西川文恵(にしかわ・ふみえ)
1978年生まれ。2002年にロンドン・カレッジ・オブ・プリンティング(現ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション)を卒業。脚本・撮影・プロデュースを努めた卒業制作『While you sleep』(02)を第59回ヴェネツィア国際映画祭に出品。その後、ロンドン・インスティテュート・オブ ・コンテンポラリー・アーツ「Uncut」、ビルバオ国際ドキュメンタリー ・短編映画祭(スペイン)、香港インディペンデント・フィルム&ビデオ映画祭、ポワティエ国際映画学校フェスティバル(フランス)、クレテイユ国際女性映画祭(フランス)、ソウル女性映画祭、シンガポール国際映画祭、釜山アジア国際短編映画祭、モルベーニョ映画祭(イタリア)、ハワイ国際映画祭、TV12・アーツ ・セントラル(シンガポール)、シンガポール・ショート・カッツ「The Sucstation & Singapore History」、シンガポール・ショート・フィルムズ「The Arts House」ほか多数の映画祭で上映される。06年に山川恵里佳主演の『あのころ…Summer Memories』で劇場映画監督デビュー。07年には宝生舞、小倉優子ら出演の『soeur スール』を発表。第三作目となる本作はシカゴ国際児童映画祭など多数の映画祭で受賞に輝いた。 |
|