大宮浩一監督最新作『季節、めぐり それぞれの居場所』公開記念

公開講座 
春の夜の(ちょっとアナーキーな)ケア・ゼミナール


キーパーソンと映画を観る。
僕らの「社会」を もっと自由に考える。



公式サイト





      2012年4月7(土) 〜 4月13日(金) 連日19:00より開催
      会場 : ポレポレ東中野 
      主催 : ケア・フィルムフェスティバル準備室      共催 : ポレポレ東中野、東風





新作映画『季節、めぐり それぞれの居場所』公開に先駆け、「春の夜のケア・ゼミナール」と題した全7プログラムの連続講座を開催します。
「介護」や「ケア」と呼ばれるいとなみを記録したドキュメンタリー映画、震災後の世界を生き抜くヒントとなる映画などを一挙公開。
上映後にはさまざまな分野・領域のキーパーソンたちを講師に招き、私たちの社会について、そして「生きる」ということをもっと自由に考える「場」を参加者のみなさんとともにつくることができたらと願っております。
  ――  ケアフィルムフェスティバル準備室




初夜 4/7(土)
 19:00〜
  ★特別先行上映
 
 『季節、めぐり それぞれの居場所』  
     
   2012年│82分
   企画・製作・監督 : 大宮浩一  製作・著作 : 大宮映像製作所
   大きな感動を呼んだ前作から2年、大宮監督が再び「介護」や「ケア」の現場を見つめる。震災後の宮古や石巻なども取材。人と深く関わる喜び、
   人生の最期の瞬間に 立ち会う若いスタッフたちの葛藤、家族の想い…。私たちが今まさに生きている季節を彩りゆたかに映し出す。

 20:30〜
  講演 三好春樹さん(生活とリハビリ研究所 代表)
   ※本プログラムのみ事前予約が必要となります。
     東風(E-mail: info@kisetsumeguri.com /FAX:03-5919-1543)までお申込みください。
   ※予約数によっては当日券が出ない可能性もございます。(お早めにご予約ください)



第2夜 4/8(日)
 19:00〜
  『ただいま それぞれの居場所』
 
   2010年│96分
   企画・製作・監督 : 大宮浩一 製作・著作 : 大宮映像製作所
   介護保険制度導入から10年、自らの理想の介護を実現するため施設・事業所を立ち上げた若者たちを描き、文化庁映画賞文化記録映画大賞を受賞。
   制度とシステム、医療と介護、家族と社会。その挟間をさまよい続け、ようやく見つけたそれぞれの居場所を見つめる。

 20:40〜
  講演 安西順子さん(宅老所・デーサービス「ひぐらしのいえ」代表)



第3夜 4/9(月)
 19:00〜
  『普通に生きる』
 
   2011年│83分
   撮影・制作プロデュース : 貞末麻哉子  ナレーター : 長谷川初範  製作・著作 : マザーバード
   「どんなに重い障がいがあっても、本人もその家族も普通に生きてゆける社会をめざす」という理念のもと、親たちの努力でゼロから立ち上げられた
   通所施設「でらーと」。「福祉の受け手から担い手となる」という発想が地域を動かし未来を切り拓いた4年間の軌跡追う。

 20:25〜
  講演 小林不二也さん(生活介護事業所「でらーと」「らぽーと」所長)



第4夜 4/10(火)
 19:00〜
  『あいラブ優ちゃん』
 

   1974年│48分
   デイレクター : 木村栄文   製作・著作 : RKB毎日放送
   RKB毎日放送のテレビディレクター木村栄文が、先天的な障がいを持つ自身の長女・優ちゃんにカメラをむける。ナレーションも木村自ら担当。
   愛娘への想いとともに木村が生きた世界の豊かさをも結晶させた伝説的なエーブン流セルフドキュメンタリー。
  『さようならCP』
 
   1972年│84分 ★16oプリント上映
   監督・撮影 : 原一男   製作 : 小林佐智子   製作・著作 : 疾走プロダクション
   CP(脳性麻痺)者の急進的な団体「青い芝」の人々の生活と思想をカメラに収めた、原一男監督の第一作。障がい者だからといって自ら片隅でこっそり
   する生き方は、障がい者差別を容認することになると考え、その不自由な体を積極的に人前にさらしていく。

 21:15〜
  講演 萩野亮さん(映画批評家 ドキュメンタリーカルチャーマガジン『neoneo』編集主幹)



第5夜 4/11(水)
 19:00〜
  『無常素描』
 
   2011年│75分 
   企画・製作・監督 : 大宮浩一   製作・著作 : 大宮映像製作所
   震災後、最も速く劇場公開されたドキュメンタリー映画。大地震の爪痕、その後もなお続くいとなみを「情報」に還元することなくスクリーンに大きく
   映しだしていく。玄侑宗久氏の語る言葉や読経に誘われるように様々な問いが浮かんでは消えていく。はじまりのスケッチ。

 20:20〜
  講演 西山雄二さん(首都大学東京准教授、『哲学への権利』著者)
      三浦哲哉(映画批評家、Image.Fukushima代表)



第6夜 4/12(木)
 19:00〜 
  『9月11日』
 
   2010年│78分
   企画・監督 : 大宮浩一   製作・著作 : Love,Peace&Care Connection
   若者たちが立ち上げた7つの施設・事業所の日常と彼らが2010年9月11日に主催・出演した
   「Love&Peace&Care 2010 inヒロシマ〜介護バカの集い〜」を記録したライヴドキュメント。
   老いや死と向き合い続ける若者たちが紡ぐ言葉が新しい価値観の創造を予感させる。

 20:25〜
   講演 大野更紗さん(作家 『困ってる人』著者)
       開沼博さん(社会学者 『「フクシマ論」 原子力ムラはなぜ生まれたのか』著者)



最終夜 4/13(金)
 19:00〜
  『JUNK FOOD / ジャンクフード』
 
   1998年│82分 ★35oプリント上映
   監督・脚本 : 山本政志   エグゼクティブプロデューサー : 大宮浩一、坂口一直、石毛栄典
   出演 : 鬼丸 、 義幸 、 飯島みゆき 、 古田新太  ほか
   製作・著作 : JUNK FOOD CONNECTION
   チーマー、ドラッグ中毒のOL…。港町・横浜を舞台に常識の枠からはみ出した人間たちの一日を活写したストリート・ムービー。
   90年代の都市で危うげに生き急ぐ若者たちの姿と、プロローグとエピローグに挿入された盲目の老女の物語との対比が観る者に生々しく迫る。

 20:30〜
  ★特別上映
  メイキング映像『MAKING OF JUNK FOOD』(27分)

 21:00〜
  講演 山本政志さん(映画監督 『闇のカーニバル』『スリー・ポイント』)
      大槻貴宏(ポレポレ東中野支配人)