「タイトル」

「キラキラ光る」名場面を乗せたデコトラ映画の決定版、堂々登場!
2008 / 日本 / カラー / DV / ヴィスタサイズ / 80min

公式サイト

<キャスト>
吉沢明歩
今野梨乃
吉岡睦雄
松浦祐也
中村英児
なかみつせいじ
森羅万象
ホリケン。
稲葉凌一
野上正義
<スタッフ>
監督・脚本 : 城定秀夫

撮影・照明 : 田宮健彦 

音楽 : タルイタカヨシ

(c)2008 GPミュージアムソフト
録音 : 小林徹哉
制作担当 : 佐伯寛之 
車両コーディネイト : エイティ企画
製作 : 山田浩貴 
プロデューサー : 西健二郎、久保和明
配給・宣伝 : SPOTTED PRODUCTIONS 
宣伝協力 : チップトップ
<ストーリー>
伝説のトラック野郎としてならした、亡き父のデコトラを受け継いだ奈美(吉沢明歩)。気っ風の良さと確かな腕前で、荷主たちにも大人気の彼女を慕って来たのが、トラッカー相手に身体を売って生きている桃香(今野梨乃)だった。彼女の「まじめに生きたい!」という一途な気持ちにほだされて始まった凸凹コンビだったが、ある日思いも寄らない事件に巻き込まれてしまい…。
初めて見る「スターウォーズ」がテレビだったら悔しくない?まともな感性を持った人ならばデススターとの攻防はスクリーンでと思うはず。タイトルを「デスプルーフ」「宇宙戦争」に置き換えたってかまわない。つまり映画らしい映画はスクリーンで観たいってこと。「吉沢明歩主演の低予算Vシネをそんな大作と並べるなんて」とあなたは思うかもしれないが、僕は「デコトラギャル奈美」を初めてのバイトの給料で買った94年製のマイテレビで見てしまったことを後悔している。映画がTHEMOVIEと呼ばれるようになり、劇場はDVDリリース、テレビ放送のプレイベント会場となりつつある今、映画らしい映画は絶滅寸前。何が邦画バブルだ。とっとと弾けちゃえ。今思うと作家主義の方がまだマシだった。けど映画を作家で見ちゃダメ。作品との出会いは一期一会であるべきだから。それより僕は心躍らされる移動ショットを、アッキーのツンツン芝居を、葬儀の後のセックスを、「キラキラ光る〜夜空の星を」を、彼女の笑顔を、「未知との遭遇」を、次こそはスクリーンで、と願うだけ。出会えたこと自体も嬉しくてたまらない。こんな気持ちは一人でも多くお裾分けしたい。
だから日常に足りない何を求めて映画館に通う正しい映画好き、つまりあなたにこそ見て欲しい。先にメジャーな映画のタイトルを挙げたのも、それ等と比較したって負けてないよと断言出来るから。なのに本作はAVコーナーの入り口にぽつんと置かれて見向きもされない過酷なジャンル、エロVシネの一本としてリリースされる「だけ」なのだ。つまり見るべき人に届かない可能性がある。映画は予算の大小じゃないなんてことは誰もが分かってるはずなのに、そう信じれない「北斗の拳」のような日本映画界で僕は「救世主『奈美』がいる」と断言できる。ケンシロウな気持ちで。だからこそ実践の場としてのスクリーンが必要なのだ。
―――松江哲明(ドキュメンタリー監督)※「SPOTTED701/VOL.5」より転載
勝ち気ないいオンナ!いい感動!いいエロ!と三拍子そろったこんなデコトラ映画を待っていました★
―――花くまゆうさく(漫画家)               
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