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<出演>
ひめゆり学徒の生存者 22名
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<スタッフ>
監督 柴田昌平
製作・配給 プロダクション・エイシア
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沖縄が日本に返還されて40年。
沖縄で地上戦が展開されて67年。
沖縄は今、大きく揺れています。
私たちは沖縄の事をどう捉え、
これからを生きる世代に何を伝えることが出来るのだろう。
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<ストーリー>
1945年、第二次世界大戦末期に、沖縄では日本軍と米軍による住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15歳から19歳の女学生222名が急きょ看護要員として動員されます。のちに「ひめゆり学徒隊」と呼ばれるようになった少女たちです。テニス部やバレー部で汗を流し、歌い、学園生活を送っていた少女たちの生活が一変します。赤十字の旗が立つ安全地帯へ配属されるものと思っていましたが、そこは砲弾の飛び交う戦場でした。病院とは名ばかりの暗い壕の中で、負傷した日本兵の看護をはじめ手術の手伝い、死体処理まで命じられます。約三か月の間に123名が戦死。生きのびた生徒たちの多くは、戦後長く沈黙を保っていました。ひめゆり学徒の生存者22名が、戦場の体験と亡き友への想いを自らの言葉で綴る長編ドキュメンタリーです。
なんとなく知った気になっていた沖縄戦。繰り返し映画やテレビなどで取り上げられ、「殉国美談」のイメージがつきまとう「ひめゆり学徒」。しかし、戦場を体験した者の証言は圧倒的な力で私たちに迫り、戦争の本当の姿が見えてきます。彼女たちが過酷な記憶を掘り起こし、自らの言葉にするまでには、数十年の歳月が必要でした。長い葛藤の日々をへて語られる言葉からは、凛とした強さが伝わります。生きることの強さと、命の重さが伝わってくるのです。
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<コメント>
6月23日は「沖縄・慰霊の日」です。
沖縄戦の組織的な戦闘が終わった日として制定されました。
この日は学校も休校になり、平和を願う強い想いの中、県内各地で慰霊祭が行なわれます。
かつて沖縄で、住民を巻き込んだ激しい戦争があったことを知らない世代が増えました。「沖縄戦」と聞いてもピンとこないようです。
ひめゆり学徒の生存者たちは、「戦争の実相」を次の世代に伝えていこうと、戦後しばらく経ってから自らの体験を話し始めました。
戦争体験から受ける印象は悲惨です。しかし、砲弾が飛び交う中を生き、戦後は自らのつらい記憶を伝え続けている彼女たちに、凛とした美しさを感じます。
生きることの強さと、生命への信頼感を感じます。
多くの犠牲者を出した大震災。日常の中では、思いもよらぬ形で命が失われていく日々。戦場で、命のぎりぎりの瞬間に立ち会った記憶を伝えるこの映画は、今を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれます。
大兼久 由美(映画「ひめゆり」プロデューサー)
私の一生のお願いです。「ひめゆり」を観てください。
出来れば世界中の人に観てほしいのです。
次の世代に伝えてほしい、現実を感じてほしい。
心がここに詰まっているからです。
「ひめゆり」の中で話してくれた方々に
心からお礼を言わせてください。
「本当にありがとう」
その想いを胸に僕も生きて行きます。感謝。
宮本亜門(演出家)
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