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<出演>
石井モタコ(オシリペンペンズ) |
山本剛史 |
野口雄介 |
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堀田直蔵(バミューダ★バガボンド)
祷キララ
秦浩司(VP-MONCHI)
清水佐絵(HATENA TAXI)
石崎チャベ太郎 |
とんとろとん
柴田裕司
宮川ひろみ
井上亮平
常川篤史(MOAIROQ) |
古澤彰(LOWBORN SOUNDSYSTEM)
タージン(ロケの神様)
志賀勝(『仁義なき戦い』)
桂雀々(『かぞくのひけつ』)
住田雅清(『おそいひと』) |
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<スタッフ>
製作総指揮:志摩敏樹
監督・脚本:柴田剛
脚本:松永後彦
撮影:高木風太
照明:岸田和也
録音:東岳志
美術:金林剛
助監督:匂坂力祥
制作担当:金城恒次
編集:高倉雅昭
演出部:佐々木育野 松田義輝
美術部:西村立志
アシスタントプロデューサー:福嶋美穂 酒井力
アソシエイトプロデューサー:田中誠一 松本伸哉
音楽監修:森雄大(neco眠る) |
アートワーク:前田浩作(EDITMODE)
ウェブサイト:森本太郎
宣伝イラスト:HARRY画伯
スチール:辻本しんこ
メイク:窪田弥生
特殊メイク:松浦勝也
CGI・VFX:はなよめ映像事務所 そらうみCGstudio 大月壮
合成:藤林久哉 田中理絵
協力:株式会社トランスフォーマー ヨーロッパ企画 de-fragment PLANET STUDYO PLUS ONE KID'S COMPANY NPO法人
京都映画倶楽部 さらさ西陣 京都三条会商店街 京都精華大学 京都造形芸術大学 映画学科 Panasonic DOMA 満寿家
宣伝:ブラウニー
HDコーディネイト:KyotoDU International Sales:ELEVEN ARTS ( USA )
製作・配給:シマフィルム株式会社
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路地のどんつき、塀を越えたら___京都ギャラクシーウォーズ!!
八百万(ヤオヨロズ)の悪意(にんげん)対クズ(かみさま)ふたり 人類の未来はどっちだ?!
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<ストーリー>
大妖怪・加藤 the catwalk ドーマンセーマンは、長年地球侵略を画策していた。それを察知し、密かに地球に降り立ったギャラクシー・フォースのリーダーは、京都と呼ばれる地で安倍さんと名乗り、陰陽師として人々に畏れられる存在となった。安倍さんは加藤の「ドロップアウトを許さない 人類補完計画」を阻止すべく、社会の片隅で遁世する信介(ヒモ王子)とツトム(ホームレス男爵)の二人に白羽の矢を立てる。遂に動き出した加藤の計画の鍵を握るのは、過去に「正義感殺人事件」と呼ばれる犯罪を犯した寺田。寺田の存在が世界の人間の“悪意"を呼び寄せ増幅してしまうことで、人々は我を失い、次々に妖怪化していってしまうのだ。そして、安倍さんが式神に仕立てあげた信介とツトムは、たった二人で妖怪化した民衆を相手に出陣する。<堀川中立売> 一見、何も起こっていないかのように見えるその地で、京都ギャラクシーウォーズがカオスにはじける!
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<キーワード>
●陰陽道と式神
平安時代に全盛を迎えたとされる呪術・陰陽道の使い手=陰陽師は、<式神>を操り、世の災厄を治め、人々に畏れ敬われたという。しかし、彼らが何者だったのか?それを正しく伝えるものは、今の世に残されていない。
●『堀川中立売』(ホリカワナカタチウリ)って
「堀川通り」と「中立売通り」が交わる交差点という意。安倍晴明を祀る晴明神社近くの地名でもある。世界的な観光都市・京都には、ひっそりとした生活の場としての路地空間が混在し、堀川中立売もそんな地域のひとつ。リアルで飾り気がなく、ちょっと不思議な「京都」が本作のステージ。
●正義感殺人事件とは
14才の少年が白昼の下、消費者金融業者を皆殺しにした。メディアはこれを「正義感殺人事件」と名付け、少年は人外の阿修羅として世の記憶に刻まれた。15年後、京都で消費者金融業者を標的にした連続殺人が発生。市民の疑惑は刑期を終え京都に流れ着いた元少年へ注がれる。世の不安は増幅、メディアの過熱報道や偏った論調が庶民を煽り、狂騒化した庶民の「正義感」が捻れた悪意に反転し、元少年に襲いかかる!
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< レビュー>
樋口泰人(boid主宰・批評家)
ブリブリブリブリっとバイクの排気音を轟かせて、霊柩車が走る。しかし爆走するわけでも呪いを振りまき走るわけではない。当たり前のようにウロウロと町中を徘徊するのである。もはや生と死の境目はなく誰もが曖昧な境界線上をごく普通に生きている。そんなことの証なのだろうか。その霊柩車の存在の当たり前さに唯一異和を放つブリブリというバイクの排気音が、かつてそこにあったものの遠い木霊のように響き渡る閉ざされた町。それが「堀川中立売」という場所であるのだろう。
したがってそこでは誰も「外」を夢見ない。外部へ繋がるはずのネットワークはネットワーク故に外部を閉ざしそれを内部へと反転するばかりである。だからアクションもない。カットはカットとならずダラダラと時間を遅延させ、そのモヤモヤは当然のようにスクリーンのこちら側の日常へも浸透してくるだろう。今ここにいることが今ここと繋がらない柔らかな閉塞感は、スクリーンという境界線をも曖昧にするのである。
しかし境界線はある。この映画の音楽とバイクの音の強さがそれを伝える。霞んだ視界の彼方から聞こえてくるそれらだけが、世界の構造を私たちに指し示すだろう。私たちはこの曖昧な世界の中で、耳を目にして新たな一歩を踏み出すべきだ。 |
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<サウンド>
●参加アーティスト総勢10組!インディペンデントシーンの生々しい息づかいをたしかに刻む‘レベルミュージック'奇跡のコラボレーション!
●新世代DUBバンド neco眠る のギタリスト、森雄大がオリジナルスコアを書き下ろし!
●DUBと映画の新たなる邂逅!DUBをベースに、ポストロック、レゲエ、ノイズ、ハードコア、アシッドフォークなど、曼荼羅のように織り込まれたサウンドで、京都の霊的磁力と遥かな宇宙のインスピレーションがクロスオーバーする!
neco眠る あらかじめ決められた恋人たちへ SUPERDUMB DEADPHONE
RATVILLE Killa Sista ELEKTRO HUMANGEL ABRAHAM CROSS ヨコヤマヒデキ 手ノ内嫁蔵 |
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<プロフィール>
カントク ☆ 柴田剛
1975年生まれ。99年、大阪芸大卒業制作で、原爆を体験した男がその爆音の再生に生涯を費やす一代記を、突出した世界観と壮大な音像の飛躍で描いた『NN-891102』を制作。世界の映画人を刮目させ、一躍、異端的映画作家の系譜の最右翼に躍り出ることとなった。続く『おそいひと』は、実際の重度身体障害者・住田雅清が自身の役柄を演じ、連続殺人事件を起こしてゆくという日常にひそむタブーに斬り込む。長きにわたる製作期間を経て完成すると、国内外で賛否両論を巻き起こすとともに、World's End Girlfriendの楽曲とエモーショナルな映像の奇跡的な融合で、多くの観客の共感を生んだ。09年、新たな表現活動の可能性を見出すため、京都へ移住。夜の路地徘徊で構想を練り、エンターテインメント×日常→カオスのまったく新しい融合形態として、『堀川中立売』をつくり上げた。
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