『星の国から孫ふたり』〜「自閉症」児の贈りもの

35mm/95分

公式サイト

<キャスト>
馬渕晴子
加藤忍
比留間由哲
ミョンジュ
小笠原町子
乾貴美子
阿知波悟美 
小野貴琉(たける) 
小野駿希(としき) 
上野楓恋(かれん)
<友情出演>
 小林桂樹
 紺野美沙子
 米倉斉加年
<特別出演>
 アフリカンダンス
       : 柳田知子
 人形劇 : 木島知草
<スタッフ>
監督 : 槙坪夛鶴子

脚本 : 下島三重子
原作 : 門野晴子
  星の国から孫ふたり
   〜バークレーで育つ「自閉症」児〜(岩波書店刊)


<ストーリー>
作家の太田弓子(馬渕晴子)はバークレーから帰国した娘の陽子(加藤忍)、その夫の敏夫(比留間由哲)、3歳になる孫のかおると久しぶりに再会した。だが、かおるは、まだおむつも取れず、「プーラペン……デュワイン!」とまるで宇宙語のような言葉を発し、医者に診てもらうと「自閉症の疑いがある」との診断。仕事人間の夫は、「子育てに問題があるのでは」と陽子を責める……。
一方、弓子は「自閉症って不思議がいっぱい」と前向きに日々のかおるの成長を見守る。そこに、バークレーから、発達障害の専門家・村井ひとみ(乾貴美子)が訪れ、「アメリカでの積極的な自閉症(オーティズム)への早期発見、早期療育の取り組みは人々が勝ち取ってきた」と語る。弓子の息子・拓也(ミョンジュ)は、ひとみとスカイプで交信しながら発達障害の専門家になる勉強を始める。そんな時、妹のらんも自閉症だと認定されてしまう。再びゆれる家族……。
らんは、幼稚園に、かおるは小学校の特別支援学級に入学する。かおるはそこで母をなくし心を閉ざしたマリアと出会う。「自分本位と言われている自閉症のかおるがマリアを想って泣いた!」かおるの初恋だと喜ぶ陽子達。「みんなに、もっと、かおるとらんのこと、自閉症について知ってもらおう」と弓子達は地域の人たちへ支援の輪を広げるために街へ出る。

<槙坪夛鶴子監督のメッセージ>
発達障害って知っていますか?
その中の「自閉症」(オーティズム)を知っていますか?
「自閉症」は生まれながらに脳機能に障害があり、人とのコミュニケーションが困難です。しかし早期発見・早期療育によって障害は軽減可能です。
 人は地域の中で、様々な人とふれ合い、支え合える環境があれば、障害があるなしに関係なく、" その人らしく生きること、成長つづけることが、夢ではない" と信じています。
 映画『老親』の原作者・門野晴子さんのお孫さん二人(アメリカ在住)が「自閉症」です。その実体験から書かれた「星の国から孫ふたり」を読み、ユーモア溢れる愛情一杯の関わり方に感動しました。日本の現状に置き替えて、「自閉症」児と家族、療育者と教育現場のあり方を見つめ直したいと思います。
 映画『星の国から孫ふたり』は、笑いあり涙あり、夢のある愛ある世界に皆様をご案内することでしょう。この映画が「自閉症」(オーティズム)への理解を深めるきっかけになりますように、ご支援・ご協力をお願いします。
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