希望のシグナル 
―自殺防止最前線からの提言―

生きることを応援すること、暮らしやすい地域社会を自らの手でつくること
東北の小さな町からはじまった“懐かしくて新しい”活動の記録
(C)『希望のシグナル』サポーターズ・クラブ/ロングラン映像メディア事業部
2012|日本|DVCAM|16:9|カラー|102min|

公式サイト

<スタッフ>
企画 : 都鳥拓也 都鳥伸也 打田内裕子

製作 : 都鳥拓也 都鳥伸也

撮影・編集 : 都鳥拓也

整音 : 若林大介
音楽 : 柴田晃一
ミュージックミックスエンジニア : 伊藤 敬

エンディングテーマ : 『yayoi~弥生~』


ナレーター : 大久保千紗

監督 : 都鳥伸也

製作 :
 『希望のシグナル』サポーターズ・クラブ
  ロングラン・映像メディア事業部

撮影協力 : 
 秋田ふきのとう県民運動 秋田こころのネットワーク
 心といのちを考える会 NPO法人 蜘蛛の糸
 NPO法人 秋田県心の健康福祉会
 佐藤工房  精神保健福祉ボランティア れもんの会
 ホットハート由利  藍の会   素波里 狢
 社会福祉法人 伸こう福祉会

協力 :
 湯浅 誠  斎藤 環  本橋 豊  佐藤忠男  武重邦夫
 公益社団法人北上青年会議所   日本映画大学
 ピースマインド・イープ株式会社  生きるアシスト.com
 株式会社 風  都鳥源司  佐々木久長

配給 : ロングラン・映像メディア事業部

配給宣伝協力 :
 合同会社 東風
 関東・西日本『希望のシグナル』配給委員会




(C)『希望のシグナル』サポーターズ・クラブ/ロングラン映像メディア事業部

<イントロダクション>
私たちが暮らす日本では、毎年約3万人が自らその命を絶っています。残された家族や友人は自らを責め、悩み、ときに周囲からの偏見に苦しみます。こうした現状の中、秋田県にひとつの兆しを見つけました。日本で最も自殺率が高い地域だからこそ、先駆的な取り組みが行なわれていたのです。映画『希望のシグナル』は、自分たちならではの活動を続ける人たちを追いかけます。過疎化が進む地域のコミュニティを復活させたいと1杯100円のコーヒーサロンをはじめた袴田俊英さん(心といのちを考える会)。“中小企業の経営者を倒産ごときで死なせてたまるか!”とNPOを立ち上げた佐藤久男さん(NPO法人 蜘蛛の糸)。仙台市で自死遺族のための自助グループを運営する田中幸子さん(藍の会)。映画は、彼らが様々な人と出逢い、つながり、やがてそれが大きな流れへと至るまでを見つめます。

地域の文化に根ざした映画を発信し続ける
双子のフィルムメイカー“都鳥兄弟”の挑戦

兄・拓也と弟・伸也は1982年生まれ。岩手県北上市出身・在住の映画プロデューサーです。岩手県西和賀町の生命行政を追った『いのちの作法-沢内「生命行政」を継ぐものたち-』(08)、盛岡市の児童虐待に迫った映画『葦牙-あしかび- こどもが拓く未来』(09)を企画・製作するほか、数多くのドキュメンタリー映画の上映会を開催してきました。そして本作ではじめて、伸也は監督、拓也はカメラマンとして、彼らならではのスタッフワークで命を支える活動を記録しました。
<コメント>
「自分は自殺するつもりはないし、自分の周りに自殺しそうな人はいない。だから自殺は、自分とは関係ない問題だ」。ついつい、そうやって目を背けたくなる自殺問題に、都鳥兄弟は正面から向き合おうとしている。そして、本作を通して、自殺対策とは「生きる支援」であり「失われた絆を紡ぎ直す作業」であることを伝えてくれている。
清水康之(NPO法人自殺対策支援センター ライフリンク代表)

人が「生きよう」と思えるために必要なモノは何か? 失うまで気づかず、失ってみると取り戻すのが難しいこのモノを用意する取組を、都鳥兄弟は追いかける。それは、実際に取り組む人たちとの共同探求の作業のようだ。モノは「場」であり「寄り添う人」だった。秋田県の自殺対策をめぐるこの記録は、東日本大震災後の日本に必要なモノをも提示してくれている。
湯浅誠(反貧困ネットワーク事務局長)
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