聴かれた女

若者たちの"リアル"な欲望を描く
エロポップ・サスペンス登場!

 公式サイト

 
予告編@youtube


<スタッフ>
プロデューサー:石毛栄典
監督・脚本:山本政志
ラインプロデューサー:笠木望
撮影:三栗屋博
美術:磯見俊裕
録音:永口靖
助監督:江利川深夜
編集:塚原康太
原案:山田文大
<出演>
蒼井そら   大野慶太   加藤裕人   西野翔   吉岡睦雄   鳳ルミ
目に見えぬ恐怖に怯える"聴かれた女"と、彼女に歪んだ愛情を抱く影、そしてその全てを"聴く男"。
哀しく、可笑しく、人間らしい若者の生き様を、ハッとするほどスリリングに描き切る、エロポップ・サスペンスの傑作が誕生した。
主人公・皐月を演じるのは人気NO.1セクシー女優・蒼井そら。
多くのドラマや映画に出演を重ねながら、そのビジュアルイメージばかりが強調されてきた彼女だが、初めて女優としての本格的な演技に挑戦。ナチュラルな存在感で、その眠れる才能を開花させた。
脚本・監督を手掛けたのは、異才・山本政志。
独特のリアルな人間描写で、観客たちを、まるで自分が実際に皐月=蒼井そらの日常を覗き見、盗聴しているかのような幻覚へと誘う。
誰もが身に覚えのある、情けなくも切実な、若者たちの「日常サイズ」の欲望。
ふとしたきっかけで、何気ない日常が絶望に変わる瞬間…。
複雑なテーマを、決して難解になることなく、ポップに、リアルに、飽きさせることなく描き切る。
『聴かれた女』は、若者の「いま」を体現する女優・蒼井そらの新たな出発点であり、常に新しさを追求して疾走し続けるロックな映画作家、山本政志の真骨頂だ!
<ストーリー>
引っ越したばかりのリョウは、隣室から漏れる女の声に気付いた。
電話の声…シャワーの音…そして喘ぎ声…
薄い壁越しに、見たこともない“隣室の女”の生活が漏れ伝わってくる。
次第に妄想を膨らませるリョウは、ついには想像の中の女に恋心さえ抱いていった。
 その頃、隣室の女=皐月は、毎日かかる脅迫電話に悩まされていた。
「オマエヲ メチャクチャニ シタイ…」
すべてを聴かれていることなど知らないまま、彼女は見えない恐怖に怯え続けている。
一方、リョウは皐月に近付くため、徐々にその行動をエスカレートさせ始め…。

聴かれた女と聴く男、そして、ふたりの間を隔てる薄い壁。
その壁を超えて彼らが出会うとき、それぞれの物語は交錯し、最悪の方向へと一気に動き出すのだった・・・。
<Production Note>
“デジタル・ムービー”という可能性
監督・山本政志は『聴かれた女』の脚本を書き上げるわずか数ヶ月前、2本の短編を完成させていた。
『東京・オブ・ザ・デッド-3日-』『CYCLE-サイクル-』の2作品である。フィルムにこだわり続けてきた彼のフィルモグラフィにおいて、それは意外ともいえる選択だった。
「いい意味での軽はずみな映画創りができそうな気がしてね。思いついたら、すぐ撮るみたいな。」
山本の予感通り、先の2本の短編は、驚くほどのスピードで完成した。構想を固め、プロットが完成するまで数日。そのアイディアと興奮が冷めぬうちに準備は進み、約1ヶ月後には、メガホンを握っていた。撮影はわずか1週間。彼が手掛けたここ数作の映画に比べ、およそ1/10 にも満たない予算で完成した映画は、しかしながら、機動力に優れたデジタル撮影だからこそ可能な、アイディアや実験精神に満ちたシーンを数多く含む、疑いようのない娯楽作品であった。
「低予算でも、おもろいの創ってみせようって気で取り組んだ。言い訳しなくてすみそうな、仕上がりになったよ。」
ここで得た手応えが、山本を次なる挑戦の場へと駆り立てる。

  




<キャスト&スタッフ・プロフィール>
監督 山本政志(やまもと・まさし)

'56 大分県出身。8mm 作品制作を経て、'83「闇のカーニバル」より本格的映画制作活動を開始。
常にカテゴリにとらわれない、独特の世界観と価値観を持つ異端の寵児。
また、その独特の風貌・キャラクターを活かし、俳優活動も行う。
'82 JAGATARA ファーストアルバム「南蛮渡来」をプロデュース。
'83 「闇のカーニバル」にて、史上初ベルリン・カンヌ映画祭連続上映。
その後ベルリンでカルトムービーとなり、海賊版ビデオが、ニューヨークインディーズ映画シーンに出回り評判となる。
'85 8ヶ国の音楽を集めた「アースビート伝説'85」を日比谷野外音楽堂で開催。
JAGATARA アルバム「踊り明かそう日の出を見るまで」をプロデュース
'87 「ロビンソンの庭」監督。ジム・ジャームッシュ監督の撮影トム・ディッチロが参加。
ベルリン映画祭ZITTY賞、ロカルノ映画祭特別表彰、日本映画監督協会新人賞受賞。
'90 「てなもんやコネクション」を香港と合作。渋谷に専用映画館「TANK2」を建築。
宣伝の為、一般公募でTV「新婚さんいらっしゃい」(ABC)に出演。
'91 「熊楠KUMAGUSU」制作開始。初の大作に挑むも、資金難の為、撮影中断。
'92 「マンダラオーバードライブ」をタイと合作。
しかし、編集段階で製作側と揉め、途中降板。その後、追加撮影と再編集で大幅に改編された上、「愛と哀しみのアカ族・タイ人もお手上げ」と改題、タイ映画として公開され、まさに、お手上げ状態となる。
'92−'96 「熊楠KUMAGUSU」撮影再開のため、資金集めに奔走するも再開できず。
'96 「アトランタ・ブギ」監督。林海象プロデュース。
'98 「ジャンクフード」監督。ベルリン・トロント映画祭出品。
文化庁海外派遣文化研修員としてニューヨークに一年間滞在
'99 「ジャンクフード」をニューヨークを皮切りに、全米10 都市で自主配給する。
'00 「リムジンドライブ」監督。単身再渡米し、オールアメリカスタッフで製作。
'02 ドラマ「私立探偵濱マイク」(NTV)に山本金融役で準レギュラー出演。
'05 大森立嗣監督「ゲルマニウムの夜」に赤羽修道士役で出演。
'05〜'06「東京・オブ・ザ・デッド-3 日-」「サイクル」「聴かれた女」、デジタルムービーを連続制作。
現在「ジャップ(仮題)」を制作準備中。

主演 蒼井そら(あおい・そら)
'83 11 月11 日 東京都出身。
18 歳で『Bejean』誌でデビュー。
グラビアを中心に、TV・映画と幅広く活躍中。
無理をしない、自然なキャラクターと、ジャンルを限定しないさまざまな形の露出で、男性だけでなく女性からも多くの指示を集めている。