ナミィと唄えば


三線片手に生きてきたーー 八重山おばあの歌と旅の物語。

2006/日本/98分


みんないろいろあるけれど、
それでいいじゃないか!
それがいいじゃないか!
ナミイと一緒にヒャクハタチまでーー。
<スタッフ>
監督 本橋成一
企画・原作 姜信子
製作 纐纈あや
構成・編集 村本勝(J.S.E.)
撮影 一之瀬正史 山田武典 土井康一
VE 奥井義哉
録音・整音 弦巻裕
現場録音 高橋義照 永井重生
スチール 明石雄介
製作デスク 桐生潔 村上朝子
       中植きさら 渡辺宏子 公文健太郎
製作協力 大槻貴宏
音楽プロデューサー 温井亮(Tribass Music)
音楽プログラミング 野田俊典
オフライン編集 デジタルムービー工作室
現像 ヨコシネD.I.A.
グラフィックデザイン 森デザイン室
特別協力 小松原時夫 木馬亭 南山舎
協賛 光村印刷株式会社
支援 文化庁
後援 石垣市教育委員会
宣伝・配給 サスナフィルム ポレポレ東中野
製作 ポレポレタイムス社

原作:姜信子著『ナミイ! 八重山おばあの歌物語』(岩波書店)


<収録曲>
ナミイのデンサー節/酒は涙か溜息か/星影ワルツ/鷲ぬ鳥節/ラッパ節/酋長の娘/ストトン節/南洋帰り/十九の春/老後の花/与那国のマヤ小/桑港のチャイナタウン/トゥバラーマ/アリラン/湯の町エレジー/サヨンの鐘/安里屋ユンタ/日本陸軍/案山子/東京音頭/二人は若い
<解 説>
『アレクセイと泉』をはじめ、地に足をつけて生きる人々を撮り続けてきた映画監督・本橋成一と、人から人へ唄い継がれる歌を追って旅をしてきた作家・姜信子。
歌がなければ生きられない85歳のナミイとの出会いを通して、共に新たな世界を見出し、彼女の生きることへのたくましさ、したたかさを描く。
<ストーリー>
この物語の主人公は、ナミイこと新城浪、85歳。9歳で那覇のお座敷に身売りされて以来、彼女の人生はずっと歌と三線と共にある。鍛え抜かれたレパートリーは、島唄だけにはとどまらず、童謡、軍歌、歌謡曲まで、“人間ジュークボックス”と呼ばれるほど。彼女の願いは唄って遊んで人を喜ばせながら、ヒャクハタチまで生きること。そんなナミイが三線片手に旅に出た!
お座敷時代の旧友と再会しては歌い、与那国クブラバリで、命を落とした女たちのために歌う。50年ぶりの台湾ではハンセン病療養所の人たちとの歌遊び…。
ひとたびナミイと唄ってみれば、誰もがその歌三線の世界に引き込まれていく。さあさ、あなたもご一緒に。ナミイの歌と旅の物語。はじまり、はじまり?!

物語の案内人は、若手美人浪曲師 玉川美穂子。浪曲で鍛え上げられたその声で、ナミイの波瀾万丈な人生を語る。中でもナミイが語る思い出話を姜信子が歌に綴り、それを玉川が浪曲調で歌い上げた“和製ラップ”ともいうべきものは、作品に新しいテイストを加えている。
<ナミイ名言集>
私でも、十九の春はありました。

ヒャクハタチまで生きてみたいと思います。世の中の人、驚かしてみたいと思っております。

おったよ。好きな人おった。おったけどもやっぱし妻にはなれない。(出稼ぎに行ったサイパンで、沖縄芝居の役者と恋に落ちる)

そこのアンタ、アタシと一緒に歌おうねぇ。