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<スタッフ>
監督・製作・編集 : 西山正啓
撮影 : 大津幸四郎 清水辰雄 柳田義和
音楽 : 毛利蔵人
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1985年に発表されたこの作品は古くなったか。そんなことはない。
家庭科の授業として行われた「奄美大島風チマキづくり」は今でいう総合学習で、この映画を見た奄美大島の先生たちも自らの授業で再現したという。
ゲストを招いての授業は、今では、NHKや新聞協会が力を入れている程だが、当時は授業は教師のみでやるものとされていた。それをたったひとりで企画し、次々と実現させるナトセンこと名取弘文の公開授業。
子どもたちのパワーにあふれるこの作品、教育基本法が改悪された今だからこそ見て欲しい。 |
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<ストーリー>
1984年11月22日、神奈川県藤沢市立村岡小学校の“ナトセン”こと名取弘文先生による恒例の自主公開授業が行われた。
公開授業にはいつも外から講師が招かれる。教師以外の人が生徒に語りかけることを大事にするというのが名取先生の趣旨である。今回は作家の林郁さん。林さんには戦争によって引き裂かれた家族、中国残留孤児の問題を通して“家族とは何か?”を6年生の子供たちに問いかけてもらおうというものだ。名取先生は、得意のモノづくりを4年生と行う。“奄美大島風ちまき”づくりがそれだ。一方、モノづくりばかりが家庭科ではない ということで、今回の目玉はなんといっても5年生を相手に行う「男女差別について考える」授業である。子どもたちにはあらかじめ画用紙に「男のくせに…」「女のくせに…」という短文を書かせ、自分は授業当日までにそれらを見ない、つまり、ぶっつけ本番で望む授業なのだ。小学5年生の男女観は如何なるものだろうか。教室からあふれんばかりの子供たちの声・声・声。映画はそこから始まる。 |
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トークゲスト |
3月24日 本橋成一(写真家)
3月25日 斉藤次郎(教育評論家)
3月26日 山本理(小学校教員)
3月27日 野中真理子(映画監督)
3月28日 久田恵(作家)
3月29日 山田真(小児科医師)
3月30日 花形みつる(児童文学作家) |
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