青春Hシリーズ 第3弾
「ピラニア」

『making of LOVE』(監督:古澤健)、『ゴーストキス』(監督:いまおかしんじ)
『Date...』(監督:藤原健一)『狼の時代』(監督:内藤隆嗣)に続く青春Hシリーズ第3弾!
『雷魚』『HYSTERIC』『MOON CHILD』など、映画監督瀬々敬久とタッグを組み、社会の底辺に潜む人間の本質を描き、また自主映画というジャンルで自らメガホンを取り『百年の絶唱』『LEFT ALONE』『ラザロ-LAZARUS』『行旅死亡人』などの“魂にふれる映画”を精力的に発表し続ける井土紀州が、【青春H】というキーワードで選んだテーマ【問題】とは・・・
2010年/日本/カラー/76分/ステレオ/ビスタサイズ/DV

<出演>
白井みなみ 吉岡睦雄 並木幹雄
<スタッフ>
監督:井土紀州

脚本:椎名罹生

製作:松下順一
企画:木谷祐介 高崎正年
プロデューサー:小貫英樹
ラインプロデューサー:奥野邦洋
アソシエイトプロデューサー:清水稔 笠原慎吾

© 2010アートポート
音楽:金山健太郎
撮影:鍋島淳裕
編集:青木紀親
監督助手:川崎龍太 作石敏幸 村上沙穂
撮影助手:堀部道将 寺嶋里紗 押田佳晃
アシスタントプロデューサー:堀川美佳
制作プロダクション:東京レイダース

配給・宣伝・製作:アートポート
<ストーリー>
ピラニアで綴る不器用な愛と復讐
皿洗いのバイトをしている奈津は、毎昼車で弁当を売りに来る青年・曽根が気になる。奈津は思いを言いたいが言い出せない。吃音症なのだ。そんな奈津の前に、失業中の晴男という青年が現れる。「クビにした上司を食わせる」といってピラニアを飼っている。純粋な奈津のことを思い、晴男は曽根に奈津の思いを伝える。やがて彼女の思いは叶い、二人は同棲生活をするようになるそして・・・
<解説>
インディペンデント映画のカリスマが描く切なさ
井土紀州が紡ぐ(つむぐ)青春の憂鬱と爽やかな混沌(カオス)


『雷魚』『HYSTERIC』『MOON CHILD』など、映画監督瀬々敬久とタッグを組み、社会の底辺に潜む人間の本質を描き、また自主映画というジャンルで自らメガホンを取り
『百年の絶唱』『LEFT ALONE』『ラザロ-LAZARUS』『行旅死亡人』など“魂にふれる映画”を精力的に発表し続ける井土紀州が、【青春H】というキーワードで選んだテーマ【問題】とは・・・
吃音症の女の子・奈津は足の不自由な弁当屋の男・曽根に憧れている。元高校教師の晴男は奈津のことを思い、仲を取り持つが・・・。
井土紀州は常に社会における弱者に視点を置き、赤裸々に彼らが持つ深層に秘めた本質を掘り返しあからさまに真実を描く。また、決して短絡的な大円団は好まない。
井土紀州は何を描きたかったのか?ここ数十年続く日本社会における若者の憂鬱…更に続く我々の使命なのか?井土映画はこの鬱屈した状況を爽やかさと言う心地よさで描き、見る者の心に刻んでくれる。
 <青春Hシリーズとは?>
「青春H」のテーマは、“空の高い愛の表出”。さまざまな色とりどりの“愛”を情熱的に華麗に、悲観と哀愁、そして美しさと淫らさを偉才、異才、鬼才、奇才と言われる映画作家たちが赤裸々に自由奔放に個性豊かに「青春」を織り成していく。それが「青春H」シリーズ。
第4弾以降は『青空』『ジャイブ』のサトウトシキ、『パンツの穴 キラキラ星みつけた』の鎮西尚一、『最低』『微温』の今泉力哉、『ほくろ』『愛撫』の榎本敏郎と映画ファンを唸らせる映画作家たちの作品が控えている。
<監督コメント>
『最近考えているのは、一本の映画の中で、朗らかなユーモアと凄惨な悪を同時に描くことです。それが私にとっては究極のエンターテイメントだからです。この映画でもそれを目指しました。』 
―――井土紀州
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