『里山っ子たち』

子供は危なくないと育たない!

2008年/日本/カラー/DV-CAM/110分

厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財
文部科学省選定


 公式サイト

<スタッフ>
製作 村山英世・原村政樹  
監督 原村政樹
撮影 岩田まき子・原村政樹・藤江潔
音声 山谷明彦
編集 四宮鉄男 
音楽 徳永由紀子  

語り 湯浅真由美
製作 株式会社桜映画社

協賛 
 木更津大正会創立95周年・木更津社会館保育園創立70周年記念事業実行委員会

支援 文化庁   
協力 NHK




<ストーリー>
市街地に残る里山で保育を実践している千葉県木更津市の社会館保育園。自然の中で子どもたちがどのように成長していくのか、一年半にわたって見つめた。
自然の中で泥んこになって、野生の木の実を味わい、生き物たちと触れ合う。怪我をして大声で泣くこともあれば、感情むき出しの喧嘩も頻繁に起こる。そんな中で子どもたちは、助け合いの心や思いやり、コミュニケーション力を育みながらたくましく成長している。

<コメント>
木更津社会館保育園  園長 宮崎栄樹
  
この30年間の子殺し・親殺し・仲間いじめ・子ども達の自殺の深化多発は、戦後60年間の私たち自身の育児・教育の結果である。その核心を探ってみれば、子ども達や青年達の自己像の輪郭の曖昧さに帰着する。ひたすら自己の利益を最大にするように保護養育されて、エゴの肥大過剰、その反転現象としての内部崩壊、さらには自己破壊さえもが珍しくなくなってしまった。
長編記録映画「里山っ子たち」は、子ども達を自然・森・里山の中に解き放つ「森の保育」の素敵さ・不思議さを丁寧に追い、鮮やかに映像化している。森・里山の「森林セラピー効果」につつまれて、笑い、泣き、喧嘩し、助け合う5歳児達の姿をご笑覧あれ。特に50歳以上の昔の少年少女達が、この映画を心からの「共感と幸せ感」をもって見て頂けることを約束します。そこには、あなたご自身の幼き日々のお姿が、そのままに躍動しているからです。老人達に元気を、若者達に希望を!                




<監督からのメッセージ>
見て欲しい 感じて欲しい 笑って欲しい 考えて欲しい。 
里山っ子たちの 目の輝き 破天荒なエネルギー 優しい心
里山の自然が 現代文明の呪縛から子どもたちを解き放ち 
忘れられてしまった人間の野生を取り戻す 
まるで 貧しいアジアの街や村で見かけた 粗末な服で 裸足だが 懐深い微笑みを湛え 宝石のような瞳の子どもたちに そっくりだ・・・
太古の昔から 子どもって こんなだったんだろうな 
そんな空想を誘う里山っ子たちは きっと ニッポン原人に違いない・・・
子どもって 魅力的! そんなことを伝えたくて わたしはこの映画を創った・・・
原村政樹(監督)
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