青春Hシリーズ セカンドシーズン第7弾
Wild Flower
ワイルド・フラワー

新鋭・青木紀親が描いた、孤独をエナジーにエッジを
駆け抜けるアウトサイダーたちの静かなるパッション。
(C) 2011 アートポート/不動産鑑定ブレインズ

2011年/日本/カラー/70分/ビスタサイズ/ステレオ/HDV(一部劇場を除く)


<出演>
友田彩也香    深澤友貴    池永亜美    豊川智大
<スタッフ>
監督・脚本 :  青木紀親

製作 : 松下順一
企画 : 高﨑正年
プロデューサー : 小貫英樹 奥野邦洋
アシスタントプロデューサー : 松下達郎


©2011アートポート/不動産鑑定ブレインズ
撮影 : 岩永洋
録音 : 根本飛馬
助監督 : 小松洋平 内田清輝
音楽 : 西山健

制作プロダクション : 東京レイダース
製作 : アートポート 不動産鑑定ブレインズ

配給・宣伝 : アートポート 
<ストーリー>
彼女は何を破壊し、何を創造しようとしたのだろうか。
孤児院出身の少女、ユキコは自分を棄てた母への復讐を心に秘めていた。とは言え、母はユキコが幼い頃に既にこの世を去っていた。ユキコにできること、それは母の遺骨を薬品で溶かし、この世に生きていた証まで溶かしてしまうこと。そんなユキコは原田という男と文通をしていた。手紙のやり取りは郵便ではなく須藤という男を介した奇妙なものであった。ユキコは偶然出会った万引き少年のナオキに薬品を調達させ、着々と計画を実行に移そうとしていた。と同時に並行して、彼女の周辺で、彼女の知らないうちに、恐るべき計画が実行されようとしていた。

“青春”という響きの中に何滴かの“毒”をたらしたら、それはたちまち溶け出し、いくつかの“不条理”と“不在”を呼び込んだ。
そこからは、こぼれ落ちてしまった言葉にならない言葉が聞こえてきたような気がした・・・。
この作品が、人生の春でも夏でも秋でも冬でもない“5番目の季節”の物語として立ち上がってくれれば幸いです。
―― 青木紀親
<イントロダクション>
青春Hシリーズにクールでクリアな風が吹き抜ける!
青山真治監督に師事し、現在は映像ディレクターとして活躍中の青木紀親が商業用映画の監督デビュー作に選んだのは青春H2の第7弾『Wild Flower ワイルド・フラワー』。ヌーヴェルヴァーグを思わせる映像表現に加え、アメリカン・ニューシネマを彷彿とさせる自分より大きなものへの反抗と抵抗を映画のテーマに内包させるあたり、青木監督が相当なシネフィルであることを伺わせる。ヒロインのユキコを、舞台やVシネで活躍中し映画初主演となる友田彩也香がクールに演じている。そのほか『イチジクコバチ』の深澤友貴、『パラダイス・キス』の池永亜美、『ゴーストキス』の豊川智大などが脇を固めている。
 
< 青春Hシリーズとは>
作家と呼ぶに相応しい錚々たる映画監督が自由な発想で作品を生み出してきた青春Hシリーズ セカンドシーズンも終盤に突入。時には笑わせ、時には泣かせ、時には考えさせる。シリーズ全てを観ることで「映画とは何か」を観客自身が見つけることができる青春Hは、間違いなく日本映画の「新しい波」だ! 第8弾以降には寺内康太郎監督による『エレナー電機工業』など個性溢れるラインアップが待機中!

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