ただいま それぞれの居場所

介護の「春」
もう、そこまで来ています。

2010年/HD/16:9/日本/96分/ドキュメンタリー


ビリング
NPO法人「優人」
民間福祉施設「元気な亀さん」
有限会社 オールフォアワン 宅老所「いしいさん家」
NPO法人 井戸端介護 宅老所「井戸端げんき」
 ―― 利用者と利用者の家族のみなさん スタッフとスタッフの家族のみなさん
<スタッフ>
企画・製作・監督 : 大宮浩一

プロデューサー : 安岡卓治
取材ディレクター : 北里宇一郎
撮影 : 山内大堂
録音 : 大澤一生
編集 : 辻井潔
エンディング・テーマ :
  森圭一郎「君のためにつくった歌」
  ベルウッド・レコード BZCS3040
配給宣伝協力 : 東風、
            NPO法人 KAWASAKIアーツ
配給 : 安岡フィルムズ
製作・著作 : 大宮映像製作所

介護保険制度導入から10年――映画でみつめる介護の現在。
<ストーリー>
新しい介護のかたち。理想とジレンマ。動きはじめた若い人たち――。


2000年4月1日以降、介護保険制度が始まったことで、介護サービスの数は急激に増えました。しかしその一方で、介護を必要としながらも、制度の枠組から漏れてしまう人々も多くいる現状があります。そうした中、自ら理想とする介護を実現させようと施設・事業所を立ち上げた人たちがいます。本作は、創立23年の民間福祉施設と、新たに若者によって設立された三つの施設を取材。人手不足や低賃金などの問題ばかりが取り上げられがちな介護の現場ですが、映画には、利用者やその家族とより深くかかわることを望み、日夜奮闘するスタッフたちの姿を映しだしていきます。そして、いくつもの人生の最後の季節、生と死のあわいに向き合い続ける日々が、スタッフそれぞれの哲学を育んでいきます。

ようやく見つけた、それぞれの居場所
いっしょに見つめてみませんか?


仕事を引退した事を忘れて出かけてしまうおじいさん、夢と現実の区別がつかずにスタッフを叩くおばあさん。個性的で、ときに一筋縄ではいかない人たちが、ここでは「普通」に生活しています。「一律に決められた“やらされる介護”はしたくない、一人一人に相応しい介護を見つけていきたい」そう語ってくれたのは、ある施設の園長さんでした。制度とシステム、医療と介護、家族と社会。その挟間をさまよい続け、ようやく見つけたそれぞれの居場所。そこにはきっと、大切な誰かと、ともに生きるためのヒントがあるはずです。
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