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〈出演〉
多賀勝一
並木橋靖子
速水今日子
吉岡研治
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小谷可南子
福田善晴
高見国一
山田雅史
谷口勝彦
高槻ゆみ |
河村宏正
前川和夫
玉置 稔
横田直寿
谷 進一
デカルコ・マリィ |
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〈スタッフ〉
監督 いまおかしんじ
プロデューサー
衣川仲人
森田一人
臼井一郎 |
脚本 谷口晃
企画 朝倉大介
撮影 佐久間栄一
編集 酒井正次
録音 シネキャビン
助監督 大西裕 |
製作・配給…国映 新東宝映画
製作…Vパラダイス
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
配給協力:インターフィルム
宣伝協力:バイオタイド
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<解説>
いまおかしんじの最新作は、還暦を過ぎた男女の恋を描くアンチエイジングピンク映画だ。老いらくの恋を見つめる監督のまなざしは、いつも以上に心優しく温かい。人情の機微を掬いあげる演出は円熟の境地に達していると言っていい。
いくつになっても人間は能力と相手がある限り恋をし、セックスをする。監督は若い男女の性愛を描くのと同じ、「どうってことない」という風情で老人の性に寄り添っている。
脚本を担当した66歳の新人・谷口晃による当事者ならではのリアリティと、なるべく低い目線で、声なき者の声に耳を傾ける??そんないまおか監督の創作姿勢が共振し、本年度を代表する見事な人間ドラマに仕上がった。
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<ストーリー>
左官職人の鮒吉は65歳になるが、病身の妻をよそにスナックのママとの情事に溺れ、スカート捲りまで楽しむという天真爛漫な男。ある日、鮒吉は同窓会に出席し、仲間の孝太郎や忠二と盛り上がった。彼らは中学校時代、深夜に石屋の家の裏庭に忍び込み、新婚夫婦のセックスを覗き見たことを回想した。そこへ和子が遅れて会場に現れた。鮒吉は当時彼女に思いを寄せていた。和子は夫と母を亡くしたという。鮒吉は和子に携帯電話の番号を渡して別れた。鮒吉が妻智子の見舞いに行くと、智子は鮒吉にこっそり頼み事をした。鮒吉は頼まれたとおり、彼女の股間を優しく愛撫してやった。それから間もなく、智子は息を引き取った。孝太郎と忠二は鮒吉を元気づけるために彼をストリップへ連れ出し、酒を飲み交わした。翌日、突然和子から電話が来る。和子は鮒吉と会うとかつての思いを告白した…。
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<プロフィール>
監督:いまおかしんじ
1965年、大阪府生まれ。「獅子プロダクション」入社後、瀬々敬久監督や佐藤寿保監督、神代辰巳監督の遺作『インモラル 淫らかな関係』(95)などの助監督を務めたあと、95年に『獣たちの性宴(DVDタイトル:彗星まち)』で鮮烈なデビューを飾る。『痴漢電車 感じるイボイボ』(96)、『痴漢電車 弁天のお尻(デメキング)』(98)などを発表し一部に熱狂的なファンを獲得。2004年には、故・林由美香が主演した『たまもの(熟女・発情 タマしゃぶり)』が渋谷ユーロスペースにてレイトショー公開され、同年のピンク大賞4部門を受賞。翌年の『かえるのうた』(05)も2年連続の作品賞に輝き、続く『おじさん天国』(06)も一般公開されて話題を呼んだ。
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