かタイトル

小さな町に93年も続いている映画館がある。
2011年/日本/カラー /ドキュメンタリー /105分

公式サイト

<スタッフ>
プロデューサー・監督・撮影 : 森田惠子

構成・編集 : 四宮鉄男
音楽 : 遠藤春雄
デザイン : 石原雅彦
浦河コーディネート : 小野寺信子


語り : 中村啓子




<ストーリー>
街に映画館がなくなって久しい。
小さな町はもちろんのこと、大都市でも映画館はなくなっている。
その代わりに誕生しているのはシネマコンプレックス。
日本中で同じ映画が一斉に上映されるようになった。

そういう時代に、北海道にある人口1万4千余りの牧場と漁業の町「浦河」に創業93年を迎える映画館「大黒座」がある。
大正時代、材木商人だった三上辰蔵がドサまわりの講談師や浪曲師を家に招いたのが始まり。
現在、映画館は3代目、館主は4代目。
ミニシアターに生まれ変わった「大黒座」にも舞台がある。
過疎化が進み人口が減り続けている浦河町に揺れながらも映画館の灯が点っている。

映画館を続けようと決心した4代目館主三上雅弘さんと佳寿子さん夫妻。
でも、現実は厳しい。
「大黒座」の灯を点し続けてほしいと応援する人々。
「大黒座まつり」を主催する人。
「サポーターズクラブ」を立ち上げる人。
遠方から手作りの番組表を送ってくれる人・・・。

木造で桟敷席だったという1館目の「大黒座」を知る人から現在、上映される番組をすべて見ているという人まで多くのインタビューから映画館を、町の文化を、大切にしたいという熱い思いが伝わってくる。
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